概要
不可視なる神の意志(インビジブル・プロヴィデンス)とは、Re:ゼロから始める異世界生活の主人公ナツキ・スバルが使用する能力である。
中二病が止まらな(ry
スバルが魔女教大罪司教「怠惰」担当ペテルギウス・ロマネコンティを撃破した後に手に入れた能力で、(スバル自身にしか)見えない漆黒の手を出して操る能力。
ペテルギウスが使用していた「見えざる手」と非常によく似た能力だが、ペテルギウスのそれとは規模が全く異なる。ペテルギウスは数十本の見えざる手を同時に行使したが、スバルは手を一本しか出せないうえに、射程もごく短い。威力も低い。それだけでなく、使用した後のペナルティも大きい。「自分が汚されていくような喪失感」であったり、「得体のしれないものが目覚めるような感覚」があるとされている。また、血反吐を吐くレベルの苦痛に襲われる。
魔法とは全く違った概念である「権能」による能力であるため、魔法の使用に不可欠なゲートが破損しているスバルでも使用できる。
発現理由
スバルがペテルギウスを撃破した際、ペテルギウスの持つ怠惰の魔女因子がスバルに引き継がれたため、その能力が一部再現された。
なぜ魔女因子が取り込まれたか、なぜ能力が再現されたか、その理由は詳しくわかっていない。
以下ネタバレ
原作五章(水門都市プリステラ編)において、スバルは魔女教大罪司教"憤怒"担当シリウス・ロマネコンティと"強欲"担当のレグルス・コルニアスを同時に相手取る事態に陥る。
状況を打破し、レグルスに確保されてしまった愛しのエミリアを救出するため、スバルはインビジブル・プロヴィデンスをレグルスに向けて使った。その行為自体は有効打にならなかったが、展開が変わった。
「見つけた。見つけた。見つけた。見つけた。ああ、あああ! ああああ! そう、やっぱりそうでした! ごめんね、気付かなくてごめんね? ごめんね? ああ、良かった。そうですよね。やっぱりあなたは、帰ってきてくれたんですね!?」
インビジブル・プロヴィデンスの行使を何らかの方法で察知したシリウスは、その能力を使うスバルを、夫である(と自分では言っている)ペテルギウスと勘違いした。
その勘違いが、更なる火種を招くことになる。
直接は関係ないが、スバルは6章でシャウラにもその"お師様"であるフリューゲルと勘違い(?)されている。スバルきゅんは勘違いされやすいフレンズなんだね!
その後、"強欲"のレグルス・コルニアスとの戦闘中、レグルスを無敵たらしめる「獅子の心臓」がエミリアに移った際も、この能力による対処が試みられた。
結果、"見えざる手"はエミリアの身体を傷つけることなく、獅子の心臓のみを破壊した。
これは、ペテルギウス(ジュース)の過去に深く関係していると考えられる。
「大丈夫。――私、二人のこと、信じてるから」
誰と、誰のことだろう。
スバルと、スバルの知らないもう一人に、エミリアの信頼が向けられて。
でもひどくあっさりと信じられた。
――この手はきっと、エミリアを傷付けることはしないのだと。
「なんだ。――そこにいたんだね、ジュース」