windows95
うぃんどうずきゅうじゅうご
概要
Windows95とは、Microsoftが1995年8月24日(日本語版は11月23日)に発売したOSであり、Windowsファミリーのひとつ。95からMS-DOSとWindowsが同一製品となった。
内部バージョンは4.0で、DOSバージョンは7.0(OSR2以降は7.1)。
3.1までと同じく、実は内部にはMS-DOSがある、正確にはデスクトップ環境ないしGUIシェルであるが、専用版MS-DOSを同梱し通常のユーザーからはDOSは見えなくなった。UIもそれまでのフラットデザインから凸凹を感じさせるものに改められ、Windows3.1までの「オペレーティング環境」ではなくOSと称した。
新機能
ビル・ゲイツとNeXT社CEO(当時)スティーブ・ジョブズとの関係を背景に[要出典、ジョブズとゲイツの「デタント」が公になったのは97年8月の業務提携発表の時である]NeXT風の画面デザインが取り入れられ、ユーザインタフェース(UI)の大幅な刷新がはかられた。そのUIはNeXTやMacintoshの長所を取り入れつつもタスクバーやスタートボタンなど独自のアレンジが加えられ、Windows7までの基盤となった。
WindowsNTからは、32bitに最適化されたソフトウェアの共有基盤としてWin32 APIが取り入れられた(WindowsNT系と仕様が同じではないためWin32cと呼ばれることがある)。
Windows95発売後
Windows3.1まではOS/2とMS-DOS後継OSの市場を二分していたが、Windows95の成功は、これ以降MS-DOS後継としてのWindowsの地位を不動のものとした(とは言え、長い目で見ればOS/2の改称版であるWindowsNTが実用化されるまでのつなぎではある)。また、Windows95の使い勝手の良いパソコンが人気となりx86を搭載したパソコンがAT互換機に統一されていくきっかけになった。富士通のFM TOWNSやFMR対応版の出た最後のWindowsでもある(98はもうちょっと後まで出た)。
アップグレード版を使用してインストール
Windows95のアップグレード版(格安版)を使用する場合、MS-DOS5.0以上またはWindows3.1がインストールされている必要がある。
インストールされていない場合、セットアップ中にアップグレード元のフロッピーディスクが要求される。
また、アップグレード版・通常版問わず、WindowsNTからはアップグレード出来ない。
新OSへのアップグレード
95からは、Windows98・Windows98SE・WindowsMe・Windows2000Professionalにアップグレードすることが出来る。
95からいきなりWindowsXPにアップグレードすることは出来ない(パッケージによっては95からセットアップを起動し、新規インストールを行えるものはある)。
WindowsMeの「Windows98ユーザー限定期間限定特別パッケージ」を使ってアップグレードする場合、98・98SE(UpdateCDでもOK)を用意する必要がある。
2000以外にアップグレードした場合、アンインストールして95に戻すことが出来る。