Windows 95(Windows Ver. 4.0)とは、Microsoftが1995年に発売したオペレーティングシステムであり、Windowsファミリーのひとつ。そのユーザインタフェース(UI)やAPIは後のWindowsの基盤となった。
概要
3.1までと同じく、実は内部にはMS-DOSがある、正確にはデスクトップ環境ないしGUIシェルであるが、専用版MS-DOSを同梱し通常のユーザーからはDOSは見えなくなった。UIもそれまでのフラットデザインから凸凹を感じさせるものに改められ、Windows3.1までの「オペレーティング環境」ではなくOSと称した。
ビル・ゲイツとNeXT社CEO(当時)スティーブ・ジョブズとの関係を背景に[要出典、ジョブズとゲイツの「デタント」が公になったのは97年8月の業務提携発表の時である]NeXT風の画面デザインが取り入れられ、ユーザインタフェース(UI)の大幅な刷新がはかられた。そのUIはNeXTやMacintoshの長所を取り入れつつもタスクバーやスタートボタンなど独自のアレンジが加えられ、Windows7までの基盤となった。またWindowsNTからは、32bitに最適化されたソフトウェアの共有基盤としてWin32 APIが取り入れられた(Windows NT系と仕様が同じではないためWin32cと呼ばれることがある)。
Windows3.1まではOS/2とMS-DOS後継OSの市場を二分していたが、Windows95の成功は、これ以降MS-DOS後継としてのWindowsの地位を不動のものとした(とは言え、長い目で見ればWindowsNT系がこなれるまでのつなぎではある)。また、Windows95の使い勝手の良いパソコンが人気となりx86を搭載したパソコンがAT互換機に統一されていくきっかけになった。富士通のFM TOWNSやFMR対応版の出た最後のWindowsでもある(98はもうちょっと後まで出た)。
同システム擬人化(OS娘)としてのWindows 95は「95」を参照のこと。