概要
タムリエル大陸北西部のHigh Rock地方出身の種族。英語表記では『Breton』。
プレイヤーキャラクターの種族として選択することもできる。
抽象的な思考を得意としており、人間種の中では珍しく生まれつき優秀な魔法適性を持つ種族。特に魔法ダメージへの高い抵抗力は竜皮(ドラゴンスキン)と呼ばれて広く知れ渡っている。
モデル
モデルは現在の英仏地域に居住したケルト人、またはイギリスからフランスに移住して定着した古代イギリス人(ブリトン人)だと言われている。種族名は古代のイギリスを指すブリテンからきているようだが、人名はフランス風も多い。
特徴
種族的特徴として、魔法耐性を持っている事が第一に挙げられる。ブレトンの原種である古代ノルド族『ネディック』がHigh Rockに入植した際、先住していた古代エルフ『アルドマー』に隷属する形で共存を図った結果、彼らとの間で混血が進み、遺伝形質として獲得していったもの。
俗にハーフエルフに例えられるが、長年を経て単なる混血ではなく独立した種族となっている。すなわちエルフと人間の単純な混血であるハーフエルフとは異なり、一般にブレトンとブレトンとの子はブレトンであってエルフやノルドになったりはしない。
『Skyrim』では、スカイリムの南東・リーチの先住民「フォースウォーン」がいるが、彼らは系統的にブレトンである。
文化レベルは「野蛮」の一言につき、装備は毛皮や骨を中心とした原始的なもの。鳥のような魔女・ハグレイヴンと手を結んでデイドラを信仰している。
とりわけ「ブライアハート」と呼ばれる戦士は強力で、屈強な戦士が自らの意思で心臓を捧げ、ハグレイヴンの儀式を受けて蘇生するというおぞましいやり方で作られている。これに限らず能力は高く、生半可な隠密はすぐに見破り、強力な魔法や二刀流での攻撃は高い威力を誇る。
過去にはノルドからの「侵略」を受け、丘陵地帯に独立した小王国を築き、平和に暮らしていた。しかし「大戦」のどさくさに紛れ、「石の街」マルカルスを制圧してしまう。これがノルドの怒りを招き、ウルフリック・ストームクロークら義勇兵の活躍で王を捕らえられ、丘陵地帯に散り散りとなり、要塞を作ってゲリラ化している。
マルカルスで共存の道を選ぶ者もいる一方、再び王国を取り戻す為にテロ行為に走る者もおり、リーチの民からは嫌われ恐れられている。
文化
華やかで煌びやかな文化を持っており、特に食文化に関しては他種族に比べてずば抜けて優れている。多くの宮廷料理人や名コックを輩出している他、名物のブレトンチーズはタムリエル中にファンがいる模様。
他種族に対する一般的な敵意は薄いようで、故郷のハイロック以外にもタムリエル大陸各地に居住している。
容姿
人間種としては小柄な体格。男女共に全体的に丸顔の童顔で、デフォルトですっきり整った顔立ちをしていることから、キャラメイクの際にMOD無しでもそれなりに美男美女を作ることが容易な種族としてもファンの間では有名である。
但し、ドラゴンスキンの設定を汲んでか肌質がやや荒れているようなタッチになっているため、つるつる肌のキャラを作ることは難しい。TES:Ⅳ Oblivionではこの特徴を逆手にとってそばかす美少女を作ったりするプレイヤーもいたが、TES:Ⅴ Skyrimでは肌色が土気色っぽく調整された上に額に謎の深いシワが追加されたため、これまで通りにはいかなくなっている。