概要
1935年4月23日、島根県松江市で生誕。
早稲田大学に入学後漫画研究会を創設し、在学中に毎日小学生新聞の『がんばれゴンベ』でプロデビューを果たした。
極端にデフォルメされた作風が特徴で、荒木飛呂彦ばりにわかりやすい擬音を多用したスラップスティックな内容の漫画を得意とする。晩年は自然に対する畏敬の念を深く描いた作風となり、家に上がってきたゴキブリを殺さずに外に逃がしたなどという逸話まで残っている。
1993年1月20日、肝臓ガンにより57歳で死去。
1976年に一連の作品で第22回文春漫画賞、翌1977年に『がんばれゴンベ』で第6回日本漫画家協会賞特別賞を受賞。没後の1993年には勲四等瑞宝章を受章している。
主な作品
- がんばれゴンベ -そのやましゅんじ名義で執筆したデビュー作で、34年間に渡り連載された。1980年に東京12チャンネルでアニメ化されている。
- かみなりゴロスケ
- 国境の二人 -世界一周旅行から帰国後の1964年に自費出版した作品。
- さすらいのギャンブラー
- オレ係長38歳
- 気になるあの人
- ギャートルズ -1974年に『はじめ人間ギャートルズ』の題でアニメ化。オープニング曲である「はじめ人間ギャートルズ」とエンディング曲「やつらの足音のバラード」の作詞も園山が手掛けている。
- はじめ人間ゴン -『ギャートルズ』の好評を受け、子供向けバージョンとして描かれた作品。
- 花の係長 -1976年に毎日放送系列でアニメ化(番組途中で『まんが 花の係長』へ改題)、1981年にアニメ映画化された。オープニング曲である「花の係長」とエンディング曲「嗚呼!花の係長」の作詞も園山が手掛けている。
- ペエスケ -1990年に『ガタピシ』の題でアニメ化、『ペエスケ ガタピシ物語』の題で実写映画化された。
関連項目
東海林さだお・福地泡介 -園山と共に「早大漫研三羽烏」と称されていた、漫画研究会の後輩にして親友。
東京ムービー -『はじめ人間ギャートルズ』と『まんが 花の係長』のアニメ製作を担当。園山と当時の社長が隣家で、夫人同士の仲が良い事が『ギャートルズ』アニメ化実現のきっかけになったと言うエピソードがある。
かまやつひろし -『はじめ人間ギャートルズ』と『まんが 花の係長』の一部主題歌の作曲とアニメ中の音楽(ただし、『まんが 花の係長』は番組途中で降板している)を担当した。