概要
19世紀後半にアメリカ合衆国最南部(ディープ・サウス)でアフリカ系アメリカ人の間で生まれた音楽の一種、およびその楽式。黒人霊歌、農作業の際の掛け声や労働歌などから発展したとされる。
ジャンル名は、英語で悲しみや孤独の感情が青(blue)に例えられることに由来する。
4小節の同じ歌詞を2度繰り返し、最後の4小節で締めの歌詞を歌ってワンコーラスとなる(ブルース形式)。
ブルー・ノートと呼ばれる5音階(ペンタトニック・スケール)で即興的に演奏される。
当初はアコースティック・ギターの弾き語りが主役であった(デルタ・ブルース)が、カントリー・ミュージシャンとの交流によるカントリー・ブルース、エレクトリック・ギターを使用したバンド形式のシカゴ・ブルースなどに発展していった。
R&B、ロックンロール、ジャズなどのルーツの一つで、現代のポピュラー・ミュージックに多大な影響を与えている。