概要
大手IT企業の中でも特に多くの個人情報を蓄積、活用している4社の頭文字を組み合わせたフランス発の造語。四天王(Gang of Four)の別名もある。出版業界の脅威という観点からGAFAにMicrosoftも加えたGAFMA、米国株式市場における主要ハイテク銘柄という観点からNetflixを含めたFAANG(またはFANG)という語もある。
GAFAは2018年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた。
解説
大企業があまりに多くの個人情報を蓄積することに危機感を覚え、EUは一般データ保護規則(GDPR)を定め、pixivもGDPRに対応する形でプライバシーポリシーを改定した(2018年5月16日付)。
個人情報保護という観点で言えば、最も問題の多いのはFacebookである。2018年にはFacebookの個人情報流出が発生し、5000万人に影響があったとされる。またgoogle+も個人情報流出が発生し規模は最大50万ユーザーと見られる。
なお、Google、Facebook、Amazonの3社は1990年代以降に勃興したネット企業で、インターネット上でのユーザーの囲い込みから利益を上げているのに対し、Appleは1970年代のパソコン黎明期から存在するメーカーであり、主な利益源はハードウェアの売り上げである。Appleはネット企業とはセキュリティポリシーも異なり、集めた個人データのビジネスへの活用も積極的ではないことから、他3社とは根本的に異質な出自と文化を持つAppleをプライバシー問題の文脈で同列に論じることに疑問の声も少なくない。
関連項目
Google Apple_Inc. Facebook Amazon
FANG(Facebook、Amazon、Netflix、Google)
BATH(Baidu、Alibaba、Tencent、HUAWEI):中国に存在するGAFAと同様の企業の造語。いずれも中国政府との繋がりが強く、中国国内のネット検閲に加担していると噂される。
TMD:こちらの方は中国のIT新興企業群。BATHが広まった現在、こちらも興味を持つ人が増えてきている。