概要
角川書店より刊行(単行本、角川文庫)している、森見登美彦の小説。
カバーイラストは中村佑介。
京都を舞台に黒髪の乙女と彼女に恋する先輩が度々珍妙な事件に巻き込まれていくというラブファンタジー。
現代が舞台だがポップでレトロな文体や和風が特徴の作品である。
第20回山本周五郎賞受賞。2007年本屋大賞2位。
2017年春に劇場版アニメになり、先輩役の声優を星野源が担当、アニメ版スタッフには『四畳半神話大系』のスタッフが参加。
制作スタッフ
原作 | 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫刊) |
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監督 | 湯浅政明 |
脚本 | 上田誠(ヨーロッパ企画) |
キャラクター原案 | 中村佑介 |
音楽 | 大島ミチル |
主題歌 | ASIAN KUNG-FU GENERATION |
制作 | SCIENCE SARU |
登場人物
括弧内は劇場版での声優。四畳半神話大系にも登場するキャラには☆マーク。
本作の主人公。黒髪の乙女の目にとまるべく、「ナカメ作戦」を実行する。
※イラスト右上
本作のヒロイン。先輩が恋をしている女子大生で、同じクラブの後輩でもある。酒豪であり、好奇心旺盛な性格な故に様々な出来事に巻き込まれていく。
学園祭事務局長 (神谷浩史)
先輩の友人。美貌の持ち主で、多く女子大生からモテている。東堂さんと同様に「閨房調査団(青年部)」に所属している為、東堂さんとは顔見知り。彼が局長を務めている「学園祭事務局」という組織は、元々「図書館警察」という未回収の本を学生達から取り立てる組織だったが、現在は秘密諜報機関としての機能を備えており、学生達のあらゆる情報を集めながら学生達を監視・管理する組織となっている。学園祭では警察のような役割を担ってる。学園祭で起こる様々なトラブルへの対応に忙しいが、本人は実の所引っ掻き回すほうが好きらしい。
映画では女装好きな面が原作よりも強く取り上げられており、何人もの男を不毛な恋路へと誘った悪名高い人物とされている。
パンツ総番長 ☆※ova(秋山竜次)
樋口の知り合い。1年前、学園祭で出会ったある女性への一目惚れをきっかけに、もう一度彼女に会う事ができるまでパンツを穿き替えないと吉田神社へと願を懸けた大学生。運命の恋を信じるほどの、筋金入りのロマンチストでもある。
映画では先輩、学園祭事務局長とも友人関係。
天狗を自称し、空を飛ぶ、タバコの煙で鯉のぼりの形の煙を口から吐き出し空へ飛ばす、耳から悪趣味な金色の招き猫を出すなどの術を使う。
羽貫さん ☆ (甲斐田裕子)
他人の宴会に潜り込んでタダ酒を飲む特技を持つ大酒飲みの美女。樋口の友人で、行動を共にしている。
東堂さん (山路和弘)
錦鯉センターを経営する助平親父で、春画の蒐集を趣味とする。厄介事がたび重なったうえ、最愛の鯉たちを竜巻にさらわれたり、李白からの借金を抱えたことで娘とほぼ絶縁状態になってしまっている。
李白さん (麦人)
金貸しや偽電気ブランの卸元などをやっている富豪の老人。三階建ての巨大な自家用車を所有する。黒髪の乙女と同様で酒豪。趣味は古本・骨董品集めと、手下に若い男を襲わせて下着を奪うことで、先輩も下着(映画ではズボン)を奪われた犠牲者となる。
古本市の神様 ( 吉野裕行)
原作では眉目秀麗な少年の姿、映画では小津のような顔をしている。吉野氏は小津の声優でもある。
紀子さん (新妻聖子)
学園祭で本物そっくりの「象の尻」を出し物にしている女子学生。「象の尻」を出し物にしたのはかつてある男性に一目惚れした際彼が象の尻について話してくれたため。
映画ではゲリラ演劇「偏屈王」の舞台監督を務め、パンツ総番長への想いを秘めつつ、演劇の首謀者である彼を支える人物となっている。
ニセ城ヶ崎 (諏訪部順一)
ゲリラ演劇「偏屈王」に出演する俳優城ヶ崎を演じた。諏訪部氏は城ヶ崎の声優でもある。
プリンセスダルマ (悠木碧)
ゲリラ演劇「偏屈王」に出演する女優。
ジョニー ☆ (檜山修之)
先輩の妄想の中のもう一人の自分。
(エンドロールのスペシャルサンクスには、本作の出演はないが、四畳半神話大系に出演した浅沼晋太郎と、坂本真綾の名が連ねられている)。
特報
関連タグ
四畳半神話大系:劇場版アニメで同作を担当したスタッフが参加。一部で共通する登場人物も存在する。