「上に立つ者は、下の者の気持ちは汲んでも顔色を窺ったらあかん」
プロフィール
概要
破面篇にて登場した仮面の軍勢のリーダー。
黒崎一護の通う高校に転入してきたおかっぱ頭で関西弁を話す転校生。
男性ながらおかっぱ頭という一風変わったヘアスタイル。
性格はひょうきん者であるが頭が回り、第一印象のとてつもない胡散臭さに反して仲間想いであり面倒見のいい常識人。
実はかなりのオシャレで、ネクタイをラフに着こなしたり、ベルトなどの装飾品にも気を遣う。
アクセサリは目立たないが舌のピアスにセンスが光る。
同じ関西弁仲間である猿垣ひよ里とは仲がいいらしく行動することが多い。
以下、ネタバレ注意。
その正体は100年前に藍染惣右介の実験対象として魂魄を虚化させられた死神「仮面の軍勢」のひとりである。
中央四十六室の裁定で虚として消滅させられそうになっていた危機を浦原喜助らに救われ尸魂界を逃亡、仲間達と虚化の治療を受けつつ現世に身を潜めていたが、虚化に怯え悩む一護に力を貸すため接触してきた。
100年前の護廷十三隊で五番隊隊長を勤めており、当時副隊長だった藍染惣右介の上官。
当時は現在よりも長髪であった。
空座町決戦では藍染打倒と一護の手助けのために参戦し、護廷十三隊と共同戦線を張ったが藍染の力の前に敗北する。
ちなみにこの時の戦いで他の隊長達と共に藍染と誤認させられ斬魄刀で胸部を貫かれた姿を目撃したのが平子側から見た、後に隊長副隊長の間柄になる雛森桃との出会いである。(強烈ってレベルじゃねえぞ)
藍染捕縛後は名誉回復され、瀞霊廷上層部との話し合いの後に空位になっていた五番隊隊長に復帰した(気になるかもしれないが隊長として復帰できた彼が仮面の群衆としての力を完全に失ったのか、それとも今だ残っているのかは不明)。人心掌握に長けていた前隊長・藍染の裏切りによる精神的ダメージが残る五番隊や副隊長の雛森を支えた。
死神代行消失篇では事件が終わり尸魂界を訪れた一護に銀城空吾を許すことへの心持ちを問うなど復隊してからも気にかけている。
千年血戦篇では藍染の裏切りから立ち直った雛森と行動し、物語終盤まで護廷十三隊の前線にいたが、負傷が多くあまり活躍できなかった。
本編最終話である10年後も生存し、隊長を続けている。
斬魄刀
名前は逆撫。
ノベライズ『The Death Save The Strawberry』にて、平子曰く逆撫はとても性格が悪く嘘ばかりつく斬魄刀で、あまり外の世界に興味を持たないらしい。
そんな逆撫が珍しく興味を持ったのが藍染であり、長らく危険視していたのだがシッポを掴めないままでいるうちに逆に足を掬われて今に至るまでの被害が起きてしまったことを療養中の雛森に語り、後悔を吐露している。
始解
解号は「倒れろ~」。
始解状態は、柄の先にリング状の持ち手が付き、刀身に穴が空いた形状になる。
周囲に甘い匂いを放ち、匂いを嗅いだ相手の感覚器の認識を逆転させる能力を持つ。
視覚情報の逆転、つまり「相手が認識する上下左右前後見えている方向・斬られた方向の感覚を全て“逆さま”にする」を用いて戦闘を行うことが多い。
「聞こえる音を逆様にする」事もでき、音の反響による地形の把握を妨害する事ができる。
本人は鍛えて「熱い」と「寒い」も逆様にしたいが、自分が慣れるのが難しいとしている。
更に相手が逆転した状態に慣れると、逆転状態のオンオフを切り替え、時には「上下の感覚は普通のまま、左右だけを逆転させる」などを細かく繰り返す事で、相手が対応できないようにする。
卍解
ノベライズ『Can't Fear Your Own World』にてお披露目。
名前は『逆様邪八宝塞』(さかしまよこしまはっぽうふさがり)
周囲の敵・味方の認識を逆転させ、同士討ちを誘発させる。
京楽春水と同じ敵味方の区別なく周囲を巻き込むタイプの能力であり、多数対多数の状況で使っても味方を全滅させる恐れがあるため本編では使用されなかった。
発動中は撫子の花を思わせる台座に変化し、持ち主である平子を包み込む。
使用する際は
「味方がいたら駄目、サシの勝負でも駄目、大勢の敵と自分一人」と説明しており、何とも癖の強烈な卍解。
「少数精鋭の強敵」に対して有効な逆撫に対して、こちらは「質より量の雑魚」に対して非常に有効。
余談
実は第一話の巻頭カラーにも彼らしき人物が登場しているが、本人なのかは不明。