概要
アリアナ・ダンブルドアとはアルバス・ダンブルドアの4歳年下の妹である。
14歳の若さで亡くなった。
スクイブだと思われており、ホグワーツに通うこともなく家で過ごしていた。
情緒不安定で魔力を爆発させる体質であり、母ケンドラの世話を受けていたが、ケンドラの死後は卒業後実家に帰った兄アルバスの世話を受けることになる。
もう1人の兄で次男のアバーフォースとの方が仲は良かったようだ。
真実
かつてアルバスらの父パーシバルがアズカバンに収監された科であるマグルへの暴力は、そのマグルたちが6歳のアリアナを暴行したことへの復讐であった。
アリアナの示した魔力に少年たちは驚き恐れ、集団で暴力を振るった。アリアナに肉体的な外傷や障害が残ったのかは定かではないが、彼女には深い精神的な傷が残された。
これにより、魔法をうまく使えず、情緒により魔力の暴発を起こす体質が形成される。実は母ケンドラの死も、アリアナが精神(魔力)の暴走が引き起こした殺人なのである。
このことから、彼女がオブスキュラスである疑惑がある。
死因
ゲラート・グリンデルバルドに魅了されたアルバス・ダンブルドアは自らの野望のためにアリアナの世話を怠るようになり、グリデルバルドとの旅に出る際にアリアナをどうするのかで弟アバーフォースと揉めることになる。
アバーフォースを2人の夢の邪魔だと考えたグリンデルバルドは彼にクルーシオ(磔の呪い)をかけ、アルバス・アバーフォース・グリンデルバルドの三つ巴の乱闘がゴドリックの谷で引き起こされた。
結果、アリアナは決闘の流れ弾により死亡した。
疑惑
この事件の後アルバスと決別したグリンデルバルドはクリーデンス・ベアボーンを利用し、オブスキュラス事件を引き起こす。
アリアナを通じてグリンデルバルドが精神的に抑圧された者の魔力を利用するというアイデアの着想を得た可能性がある。
また、ダンブルドアを殺せる者の存在は、アリアナをはじめとするダンブルドア家の闇が決して過去のものではないことを示唆している。
老賢人の秘密
盲目的な愛と野心に溺れたことでアリアナを失ったこと、それはアルバス・ダンブルドアにとって終生の悔恨になった。そして特定の誰かを愛しパートナーにするようなことも、学校以外での権力を求めることもしなくなったのである。
みぞの鏡(Erised Mirror)の一件でハリーに望みを問われたアルバスが語った「私が鏡を見るとウールの靴下を持っているのが見える」というのは、ハリーも感づいていた通り嘘であり、アルバスにとって最大のトラウマに触れた質問であった。
鏡がアルバスに見せる望みは両親も妹も健在な幸福な家族であった。
つまり、アルバスはハリーと同じものを実は鏡に見ていたのである。
分霊箱と化していた死の秘宝である蘇りの石を手に入れた際、アルバスは我を忘れてその力を行使しようとする。これはかつての家族を蘇らせ、姿を見て、言葉を交わすためであった。
しかし分霊箱の防衛魔法によりアルバスは全身に激しい呪いを受ける。
セブルス・スネイプの治療により、なんとか腕にのみ呪いを留めることに成功するも、呪いが時間によって全身に広まることは止めることはできず、この時点でアルバスの余命は残り一年となった。