名古屋鉄道3500系
初代と2代が存在するが、ここでは2代のほうを紹介する。
名古屋鉄道3500系は、1993年に登場した通勤型電車。編成単位では名鉄初のVVVF制御およびワンハンドルマスコン(T形)・電気指令式ブレーキを採用した。(ちなみにVVVF制御に関しては一車両単位では100系【名古屋市営地下鉄鶴舞線乗り入れ車両】が最初。)
しかしラッシュ時に合わせてドア周りのスペースを広く取るために座席数が減少してしまい、不評を買った(後期型は補助席がつけられることになった)。
またこれ以降名鉄がロングシート至上主義となる元凶になったと、幼稚なファンには不評のようである。
4両固定編成で34編成136両在籍。これは名鉄最多の6000系に次ぐ両数である。後に3700系(4両固定編成)および3100系(2両固定編成)に発展した。
2017年からは初期車を中心にリニューアル工事が行われ、前面・側面方向幕のフルカラーLED化、車内案内表示器更新、制御機器更新(GTO→IGBT)を中心とした更新工事が行われている(一部は方向幕が幕のままだが、制御機器を更新した車両も存在する)。
さらに3513Fは上記更新工事に加え、車内を3300系に準じた仕様(床、座席モケット、化粧板、スタンションポール等)に変更されている。また中間車には車椅子専用スペースを設けている(これによりさらに座席数が減少した・・・)。
なお2013年に3511Fが試験的に機器更新を先行して施され、車内案内表示器も変更されたが、表示器は両側運転台のある2両のみだった。
長野電鉄3500系
長野電鉄が営団、現在の東京地下鉄(東京メトロ)から購入した通勤形電車。廃車となった日比谷線の営団3000系を譲受・改造した車両である。2両固定編成は3500番台、3両固定編成は3600番台。一部路線廃止や8500系導入で数を減らし、2020年からは3000系の導入で残留車両全車を置き換える。