北条鉄道フラワ1985形
1985年、当時の国鉄北条線の第三セクター化に伴い、転換後の北条鉄道用の車両として富士重工業(現:SUBARU)にて3両が製造された。
車体長を12mとしたLE-Carの2軸車両。形式記号「フラワ」は沿線にある「兵庫県立フラワーセンター」から、形式名「1985」は登場時点での西暦から。
小形車体から来る収容力の問題と、バス用エンジン搭載による機器の老朽化が懸念され、フラワ2000形による代替が決定。2000年にフラワ1985-2号車、2001年にフラワ1985-3号車、2009年に最後まで残っていたフラワ1985-1号車がそれぞれ退役となっている。
紀州鉄道キテツ1形
- フラワ1985-1 ⇒ キテツ2
- フラワ1985-2 ⇒ キテツ1
- フラワ1985-3 ⇒ 除籍後個人へ売却され静態保存
同社ではキハ600形のキハ603・キハ604号車の2両体制で長らくの間運用されてきたが、非冷房であったためサービス向上を図る目的で「フラワ1985形」の購入を決定。紀州鉄道線初の冷房車となった。
まず2000年にキテツ1号車が運行を開始、2009年にも追加でキテツ2号車が運用入りし、2両体制となった。
製造から30年が経過し(本来、他社では製造から10~15年程度で廃車になっている)、2軸LE-Carとして最後の存在となったキテツ1形は部品確保にも問題があったため、信楽高原鐵道からの中古車であるKR301・KR205号車に置き換えられ、2017年までに運行を終了した。