演:土門廣
概要
元は望月博士の助手として完全生物=ネオ生命体の開発の為の研究を手伝っていたが、ある日、狂気に憑りつかれた博士自身の手により、無理やりバッタの遺伝子と機械を部分的に組み込んだネオ生命体のプロトタイプ=仮面ライダーZOへと改造されてしまう。
その後、研究所から逃げ出した彼は、改造され、異形の者へとなってしまった精神的ショックから山林を彷徨い歩いていた際に落雷に遭遇し4年間昏睡状態に陥る。
その間に大自然のエネルギーを吸収し続けた彼は、当初の望月博士の想定を上回る力と能力を得て、ある日謎の声を聞き、復活を遂げることになる。
性格は物静かでクールな態度から一見冷徹な印象であるが、実際には心優しさと激しさを内包した好青年。
自分を改造した望月博士を一度は憎悪するも、ネオ生命体が付け狙う博士の息子・宏との交流を得て、彼を護るために戦士としての使命を受け入れ、博士が作り出したネオ生命体との戦いを決意する強い心の持ち主でもある。
そしてネオ生命体との決着後、その使命を終えた彼は、助け出した宏に見送られ、いずこかへと旅立っていった。
余談
…と、ここまで述べてきたのだが、実は彼、主人公でありながら作中では一度も名前を呼ばれていない。
そのため本編の展開から冗談交じりに「(作中で呼ばれなかったから)実は名無しの権兵衛」「仮面ライダーZOの変身者、(自称ならぬ)他称:麻生勝」「作中で名前を呼ばれてないのに何故『麻生勝』という名前が分かるんだ?」などとネタにされる事が多いが、実は「宏をコウモリ男から救出したZOのもとに駆けつけた清吉(望月博士の父にして、宏の祖父)が、彼の姿を見るなり『息子(望月博士を指す)の助手をしておった麻生勝、そうじゃな?』と尋ねる」場面があった(メイキングや未公開映像の中で確認出来るため、少なくともこの場面の撮影自体は行われた事になる)が、何故か(いくら本編の尺が短いとはいえ、地味に重要かつ普通に考えても時間的にも大した長さとは思われない)そのシーンが丸々カットされてしまったためにこの様な奇妙な状況が生まれたのである。
関連項目
人間モドキ…中の人が同じ特撮キャラ。こちらは人型の生物兵器であり、皮肉にもネオ生命体に近い存在と言える。