概要
自然環境・社会環境への興味をクイズで喚起する幼稚園・保育所向け環境教育番組。生き物の特徴をクイズと歌で紹介していた、親子で楽しめるクイズバラエティ番組。放送内容と時期によって『むしむしQ』、『あにまるQ』、『むしまるQ』、『むしまるQゴールド』というサブタイトルが付けられていたが、番組内でもこれらサブタイトルの方が大きく扱われているため、新聞のテレビ欄でも「むしまる」などと表記されることが多かった。1996年度には第23回コンクール放送文化基金賞を受賞。2013年6月29日には、10年ぶりに再放送された。
クイズ出題キャラクター
虫系キャラは、現代職業。動物系キャラは、時代劇風キャラに統一されている(ただし、ダチョウは例外)。なお、虫系キャラは全て腕が4本あり、足を合わせると6本になる(クモのみ8本)。以下の通りキャラクターには名前が存在するが番組内でキャラ名を言う事は少なく、うららも「ちょうさん」「らいおんさん」などと紹介することが殆どである(モニター表記も同様)。キャラクター名は公式で販売されたVHSの裏面に掲載されている。各キャラクターごとに、冒頭アニメーション、使用BGMが異なる。クイズ出題後、実写の映像と共に出題したキャラクターが解説または映像の動物の翻訳・通訳を担当する。
男性
- 空っ風の獅子太郎(らいおん)
声:佐藤淳
冒頭セリフ 「クイズ探して一人旅、風があっしを呼んでいる…。空っ風の獅子太郎でござんす!」
ライオンの旅人。股旅姿。一人称は「あっし」。語尾に「〜でござんす」をつけて話す。基本的に冷静で落ち着いた性格だが、解説では興奮することもある。ライオン以外に、トラやヒョウなどの肉食動物のクイズを出す。BGMは三味線を使っている。
- 田鼈氏(たがめ)
声:三浦克也
冒頭セリフ 「お忙しい所ご苦労様です。ああわたくし『たがめ』と申します。では、早速クイズです。」
タガメのサラリーマン。冒頭に「たがめ」と書いた名刺を差し出す。一人称は「わたくし」。恥ずかしがり屋。七三分け。非常にモタモタした話し方で、語尾に「〜です」「〜であります」をつけて話す。スーツを着ている。タガメ以外に、マツモムシやミズカマキリなどの水生昆虫のクイズを出す。若干ほのぼのとしたBGMが使われている。
- 木幟屋猿之助(さる)
声:古田信幸
冒頭セリフ 客(藤本)「いよっ、待ってました!」客(緒方) 「猿之助、日本一!」 サル「サルのクイズが猿知恵とバカにするなら、あ、やってみれ!」
サルの歌舞伎役者。外見はマンドリル。冒頭の客(声優:緒方賢一、藤本譲)の声で見得を切る、解説中も見得を切るのを欠かさない。七五調で話す。一人称は「ワシ」。サルの仲間のクイズを出す。歌舞伎曲のようなBGM。冒頭BGMはなぜかエレキギターも使用されている。
- カブト山(かぶとむし)
声:山田敦彦
冒頭セリフ 「どすこいどすこいどすこい! カブト山っす! クイズ一発ぶちかますっす!」
カブトムシの力士。横綱。一人称は「ワシ」。語尾に「〜っす」をつけて話す。驚くと手を振り回す癖がある。クイズ出題前に「よいしょ!」と四股を踏む。甲虫の仲間のクイズを出す。相撲風のBGMが使われている。
- マウスの神様(ねずみ)
声:三石琴乃
冒頭セリフ 家来「マウスの神様おな〜り〜」 マウス「おお、クイズじゃ」
ネズミの殿様。部屋は壁の小さな穴の中に住んでいる。クイズを出題時、「かまわぬ、即答を許すぞ」と言う。一人称は「わし」。語尾に「〜じゃ」をつけて話す。小動物のクイズを出す。殿様をイメージしたBGMが使われている。
- まめお君(あり)
声:長倉理子(むしむしQ、むしまるQ、ぴりっとQ)→松本さち(むしまるQゴールド、ぴりっとQ)
冒頭セリフ (むしむしQ〜むしまるQ)「まいどー。クイズを届けに参りました。ボクのクイズはとっても美味しいよ!」
(むしまるQゴールド)「まーいどー! アントピザっす! ご注文のクイズ、トッピングスペシャルっす!」
アントピザの宅配便のアリ。冒頭に「まいどー」とスクーターに乗りながら、挨拶する。一人称は「ボク」。口癖は、「〜っす」。彼のみクイズ出題時にピザの箱からクイズを出す。アリの仲間に関するクイズを出す。タガメ同様、ほのぼのとしたBGMである。
- イカ方の親分・ハチ(いか・たこ)
冒頭セリフ タコ「大変だい大変だいイカ方親分!」 イカ「なんでぃハチ」 タコ「ク・ク・ク・クイズだぃ!」 イカ「オゥ! 謎解きならオイラ達の出番よっ!」
イカの岡っ引とタコの下っ引のコンビ。いつも漫才をしており、イカがボケでタコがツッコミ。イカはいつものんびりしており、解説ではとぼけた言動が散見される。タコは親分のそうした言動に対していつも、「このイカ」や「あんた」などとひどく言う毒舌家である。一人称はイカは「ボクちゃん」(冒頭では「オイラ」)、タコは「オイラ」。サンゴやカニなどの海の動物や魚類のクイズを出す。他の出題キャラクターと比べBGMがコミカル調。
- ジェット君(とんぼ)
声:三浦克也
冒頭セリフ 「オッケー、みんな元気かい? ボクのクイズでスーパーファイター!」
トンボの航空機のパイロット。冒頭で航空機からスカイダイビングをするが、パラシュートなしで自分の羽で飛んでいる。トンボの目のようなゴーグルをかけている。外国かぶれのナルシスト口調。一人称は「ボク」または「ミー」。トンボの仲間のクイズを出す。外国風のBGMである。
- 蔭手伊流蔵(ぞう)
声:藤本譲
冒頭セリフ 「デカ影参上。いざ勝負。忍法クイズ恩返し。」
ゾウの忍者。通称:デカ影丸。黄色い忍び装束を着ている。ネズミよりも足が遅く、いつも屋根に穴をあけてしまう。一人称は「拙者」。語尾に「〜でござる」をつけて話す。解説後のセリフは「本日はこれにて、さらばじゃ!」。ゾウ以外に、キリンなどの草食動物のクイズを出す。忍者に相応しいBGMが使われている。
冒頭BGMは「007シリーズ」に類似したものを使用している。
- かん吉(かんがるー)
声:こおろぎさとみ
冒頭セリフ おっかさん「あら、どうも〜」 かん吉「あ〜あ…。ねぇねぇオイラ達とクイズして遊ぼ!」
おっかさん(声:三石琴乃)の育児嚢に入った赤ちゃんカンガルー。一人称は「オイラ」。おっかさんが長話の井戸端会議をしている間、クイズで遊ぼうと誘う。カンガルーの仲間等、有袋類に関するクイズを出す。BGMはややおとなしめ。
- ペ組のペー太(ぺんぎん)
声:三石琴乃
冒頭セリフ 「ぺいぺいぺいぺい!! どいたどいたどいたぁ!! 火事だいケンカだいお祭りだい!! おおっと! それよりクイズだい!!」
ペンギンの火消し屋。せっかちな性格でドタバタ走り出す。江戸っ子口調で話す。「ぺいぺい」が口癖。一人称は「オイラ」。ペンギンの仲間のクイズを出す。江戸っ子風のBGMである。
- セーミン(せみ)
声:三浦克也
冒頭セリフ 「ミミーン、セミーン。わたしのクイズはとても芸術的デース。」
セミの指揮者。「ミミーン、セミーン」が口癖。一人称は「わたし」。語尾に「〜デース」をつけて話す。タキシードを着ている。セミの仲間のクイズを出す。やや静かなBGMである。
- のろ足の亀五郎(かめ)
声:緒方賢一
冒頭セリフ ウサギ「ご・ご・ごめんよ!」 カメ「なんやお急ぎでんなぁ〜。あんなんほっといて、あてらはクイズで一休みしましょっか。」
カメの飛脚。性格は温厚かつ能天気で、いつも冒頭でウサギの飛脚(声:三石琴乃)に追い越される。ダチョウやカマキリ同様、関西弁。一人称は「あて」。カメ以外にも、トカゲやカエルなど爬虫類や両生類のクイズを出す。性格の通り、のんびりとしたBGMである。
- かまやん(かまきり)
声:山田敦彦(むしむしQ)→山中臨在(むしまるQ、むしまるQゴールド(2001年度まで))→鈴村健一(むしまるQゴールド(2002年度以降))
冒頭セリフ 「でやでやでやでやどないちゅうてんねんホンマに〜。ほんならな、わてがクイズ出しまっさかい、きばったりや〜。」
大阪弁のカマキリ。的屋。ナナフシなどの棒型昆虫のクイズを出す。クイズ出題前に、「ほな、いきまっせ〜」と言う。一人称は「わて」。「きばったりや〜」が口癖。性格としゃべり方はナルシストでサングラスを掛けている。BGMは関西風。
- ザ・クリケッツ(こおろぎ)
声:ザ・キング・トーンズ(むしむしQ、ぴりっとQ)→森川智之、高木渉(むしまるQ、むしまるQゴールド)
コーラス部分のみ:デューク・エイセス
冒頭セリフ (むしむしQ)「(コーラス後)Thank you! Are you lady? オレ達のクイズにTryしてくれよぅ!」
(むしまるQ以降)「(コーラス後)Thank you! Are you lady? Hey mens! オレ達のクイズはチョットHeabyだゼ!」
コオロギのコーラス・グループ。冒頭シーンが最も長い。冒頭でリムジンに乗る。デブ、チビ、ガリ、のっぽの4匹のコオロギであり、チビがリーダー。一人称は「オレ」。4匹が交互に話す。スズムシやキリギリスなどのコオロギの仲間のクイズを出す。番組全体を通して登場は非常に少ない。BGMはミュージカル風。