CV:速水奨(OVA)、竹内良太(Die Neue These)
概要
ローエングラム陣営の主要提督の一人。
旗艦はダルムシュタット(Die Neue Theseでの旗艦はヘイムダル)→アースグリム。
「喰うために軍人になった」と公言するほどの、ラインハルト以上の貧乏貴族の出身である。
攻勢に強く、勇猛果敢な戦いぶりで知られる。反面、守勢に回ると粘りに欠け、総合すれば猛将型の指揮官。
初期の頃から活躍していた人物で、劇中最初の戦役であるアスターテ会戦ではラインハルトのもとで武勲を建てていた。その後は不本意ながら門閥貴族連合とともにラインハルトと戦う事になったが、烏合の衆である貴族連合が蹴散らされると改めてラインハルトの旗下に加わった。
ラインハルトの元で思う存分実力を発揮し活躍した結果、古参の宿将であるロイエンタールやミッターマイヤーにも劣らない信頼を受けて戦い続けたが、イゼルローン回廊におけるヤン・ウェンリーとの戦いに敗れ戦死した。死の間際に際しても味方が逃げられるよう最善をつくし、旗艦が轟沈する間際に生き残った搭乗員を脱出させ、最後の最後まで己の責務を全うしようとした。ファーレンハイトの訃報を受けて皇帝ラインハルトは彼を元帥に特進させ、イゼルローン軍に加わっていたメルカッツはアスターテ会戦でラインハルト麾下となってともに戦い、貴族連合軍とともにラインハルトと戦った元同僚に哀悼の意を示している。
アニメ版では若かりし頃のクリストファー・ウォーケンをモデルにした容姿となり、セクシーヴォイスで名をはせる速水氏の名演技も合わさって高い人気を得るに至った。
人物
前述の通りの貧乏貴族の出であるが、卑しさとは程遠い勇猛且つ廉直な人柄で有名。
また無謀な命令を下す者には上官と言えど歯に衣着せぬ言動を放つこともあり、リップシュタット戦役では戦術知識が皆無なブラウンシュバイク公の暴論に真っ向から反対している(但しこれはブラウンシュヴァイクを怒らせるだけとなり、「死を怖れる臆病者に用は無い!」と見限られてしまった)。
後にガイエスブルグが落城した際は潔く投降し、これ以降は正式にラインハルト旗下に加わる事となった。
後に第二次ラグナロック作戦でハイネセンが完全併呑された際、保身のためにレベロ議長を殺害して帝国に寝返ったロックウェルがかつての自分を引き合いに出してラインハルトへの恭順を示した際には強い怒りを滲ませており、ラインハルトも彼の意を汲んで後始末を直々に命じている。