概要
現在の領域は四川盆地中西部からチベット高原の東端に跨っており、そのためチベット人が多く住む省でもある。四川盆地東部の重慶市も、1997年に直轄市として独立するまでは四川省の一部だった。
チベットから四川盆地南部を横断して長江が流れており、「四川」の名はこの長江に四川盆地で合流する四つの支流から付けられたとする説がある。
険しい山々に囲まれ守りやすいこと、また温暖湿潤で豊かな稲作地帯であることから三国志で有名な蜀を含め多くの地方政権が本拠地とした。近代でも日中戦争において、南京を逃れた蒋介石の国民党政府が重慶を拠点としている。
現代ではジャイアントパンダや麻婆豆腐をはじめとする四川料理が有名。
2008年の四川大地震は大量の死者の出る大災害となった。
名称が、麻雀牌を用いた『二角取り』とも呼ばれるパズルゲーム(「麻雀ソリティア」の一種)のタイトルに用いられている。