曖昧さ回避
エメラダ・エトゥーヴァ→ライトノベルはたらく魔王さま!の登場人物。
概要
CV:根谷美智子
メインキャラクターの中で最後に仲間となる少女。
見た目は10代前後の少女だが、その正体は古代ゼボイム文明が作り上げたナノマシン群体による人工生物である。
名前の由来はその美しい緑色の髪とされている。
フルネームは「エメラダ・カーリム」とされるが、開発者コメントに「エメラダに元々性はない」という一節があるなど、はっきりしない部分がある、
フェイ達と敵対する神聖ソラリス帝国の宰相、カレルレンの探し求めていた「古代文明の遺産」であり、一時期ソラリスの部隊と彼女を巡る争奪戦が繰り広げられた。
最終的にはソラリス側に奪われ、カレルレンのナノテクノロジー発展の為の一助とされた。
その後、ソラリス帝都を隠匿する障壁<ゲート>を破壊するべく海底のサルガッソーに訪れたフェイ達の前に、ソラリス側の手駒としてクレスケンスと共に立ち塞がるが、戦闘後は解析は完了したという理由であっさりと切り捨てられている。
フェイ達に回収され目を覚ました後は本来の人格を取り戻し、同時にフェイのことをキムと呼んで慕い、共に戦う仲間となる。
因みにナノマシンの群体である為、アニマの器との同調は出来ない。
また、初期の体重が96Kgと非常に重い。
容姿・性格
見た目は十歳前後の少女。
最大の特徴は、名前の由来になった美しい緑色の髪と、褐色の肌。
服装は赤を基調とした古着に、非常に長い襟巻。目は常に微睡んだ雰囲気を帯びている。
普段は大人しいが、本質は活発的でわがままであり、フェイの前では子供のような無邪気さを見せる。また非常に芯が強く、ひたむきな一面を見せることもある。
メンバーとは、最初はまともなコミュニケーションを取ろうとせず、エリィに対してはおばさん呼ばわりと、フェイ以外とはあまり関係は良好ではなかった。
それでも、以後は徐々に打ち解けていき、頼もしい味方となる。
戦闘能力
エーテル機関を利用した術式を得意とし、その威力や範囲ではエリィ以上の性能がある。
また、ナノマシンだけあって、全身を武器に変型させることができ、腕を伸ばしたり刃に変えたり、全身をスライサーのようにして分解したり、髪の毛をハンマーに変型させたりと、まさに己の体そのものを武器として扱う。
特質すべきはその素早さで、最強キャラであるシタンに次いで速く、防御・回避において非常に優秀な性能を発揮する。
ギア戦でもその素早さが反映され、攻撃力もさほど低いわけではないので、装甲とHPを補強し、エーテル能力を高めておけば第一線で猛威を振るう非常な優秀なキャラとして育ってくれる。
出自
※ネタバレ注意
彼女はゼボイム文明時代末期に、フェイの前世(の一つ)である科学者キムが前世のエリィとともに作り上げたもので、キムのナノマシン技術の集大成というべき代物である。
エメラダの容姿は、二人の遺伝子データに基づくシミュレーションが元になっており、実質的に前世におけるフェイとエリィとの娘と呼べる存在でもある。
ゼボイム文明は機械技術に頼り過ぎた結果、病原に対する免疫が著しく低下し、平均寿命が30歳前後と短く、さらに生殖能力も低くゼボイム人が子孫を残すことも非常に難しくなっていた。
キムがエメラダを製造したのは、こうしたゼボイムの現状を打破するためであり、原子レベルでの人体の再構成を行い、人類がより長く繁栄できるための希望を生み出すためでもあった。
また、染色体異常で子供を産めない体であったエリィへの想いもあった。
しかし、エリィとの融合を求めるミァンの画策により、二人の研究所に軍部が押し入り、冤罪によって二人を捕縛しようとする。
エメラダを破壊されまいとしたエリィは、放射線実験室に兵を誘導して道連れにし、キムとエメラダの逃亡の手助けをする。
そしてキムは、エメラダを分解して施設ごと封印したのであった。
以上の記憶は、物語終盤のゼボイム文明遺跡で見ることができ、このイベント度に、エメラダは10代後半ほどまで一気に成長を遂げることになる。これは「自分はキムとエリィの子供」という存在意義から抱いていた幼児性が、キムの死を自覚し意識的に自立した事を切っ掛けに失われた為。
この時には直接の能力変化は無いが、以降のレベルアップ時の能力上昇率が跳ね上がる。
そのため、道中を低レベルで進めて成長後にレベルアップさせることで凄まじい強さになる。
ちなみに、戦闘能力やギア操作能力はカレルレンによって与えられたものであり、当初から戦闘用として作られたわけではなかったようだ。
余談だが、成長前と成長後でファン層が割れるという、珍しい部類のキャラの一人でもある。
また、ED時には成長後の姿でしか登場しないため、イベントに気付かずクリアした一部のプレーヤーが困惑したという逸話も。