蛇崩乃音
じゃくずれののん
CV:新谷真弓
容姿
高校生としては小柄な体型。
髪色と瞳はピンク。それなりに髪は長く、普段は後ろ髪をまとめて帽子の下に収納している。
極制服は鼓笛隊のようなデザインをしており、帽子の三つ星が花型になっているなど愛らしさがある一方で、骨をモチーフにしたような装飾も各所にみられ、どこか毒々しくもある。
オープニングでは指揮棒を振り、音符を出して攻撃する姿が確認できる。
人物
言葉遣いや仕草もどこか子供っぽいが、見た目によらず非常に毒舌家。
高飛車でもあり、他の四天王の事は、蟇郡をガマくん、猿投山をサルくん(若しくは山猿)、犬牟田をイヌくん(若しくはメガネ)と呼ぶなど小馬鹿にした言動が目立ち、極制服の力を最も上手く使いこなせるのは自分だと自負している。
以下ネタバレ要素
過去
父の会社が皐月の実家である鬼龍院財閥の系列企業で、皐月とは鷹飛舎幼稚園の頃から付き合いのある幼馴染の関係である。
当時から他の園児たちを自分の言いなりにしていた乃音だが、それでも皐月だけは特別視し、友人として対等な関係を築いていた。
ある時、幼稚園の砂場を占拠していた際、皐月に砂場を貸し出して砂のお城を作ろうと誘ったが、皐月は自分の握った砂だけでいいと言いだした。乃音がその心を問いただすと、皐月は幼稚園の向かいに建った超高層ビルを指し、「自分もいつかあの場所に立つ」「砂の城はすぐ壊れる」と言い放つ。そして「ビルもいつかは壊れる」と反論してきた乃音に「ならば心に建てればいい!」と豪語して見せた。これを聞いた乃音は、彼女の見ているスケールの大きさに打ち震え、「砂なんか要らない! 私があなたと一緒の目線に立ってあげる!」と宣言し、彼女の理解者となることを誓ったのだった。
それゆえに個人としては、皐月のことを「皐月ちゃん」と呼び慕っている。皐月からはあくまでも他の四天王と同列に扱われているが、二人だけのときは「乃音」と名前で呼ばれており、個人的な友情は確かにあるようだ。
戦闘能力
三つ星極制服「奏の装」(かなでのそう)を纏う。
各所に骨の紋様と、鳥や翼竜のような骨のオブジェをあしらった全身レオタード(色は赤)。
しかし、その真価は奏の装に付属する超巨大アンプ「グラーヴェ」にある。
衣装としての原型をとどめていないことから、纏流子から「どこが服なんだ!?」と突っ込まれている。
戦闘では音符型の弾丸や破壊重低音で攻撃する。
さらに飛行能力が加わって空飛ぶ武器庫の「プレスト」となり、手の付けられない有り様になった。機動力が増し、死角もほとんどない。
武装はグラーヴェの物に加えて、リコーダー型の巡航ミサイル、五線譜を模した起爆性の展開式ネット、シンバル型のカッターなど、多種多彩。
また後部ユニットを破壊されても「ダ・カーポ」に変身することが可能。
蛇崩本人が燕尾服を着ただけのような姿にサイズダウンするが、変化した帽子の砲台から生命戦維に直接ダメージを与えるリズムを発し、「鮮血」を苦しめた。
三都制圧襲学旅行からは流子との戦いのデータを参考に新たに開発された「奏の装・改」を使用。上記のプレストが小型化したような姿。火力の高さはそのままに鮮血疾風に追い縋るほどの機動力を得た。
なお各形態のデザインに関してだが、「グラーヴェ」/「プレスト」にはどう見ても宇宙世紀のアレ、「ダ・カーポ」にも宇宙世紀っぽさ、そして「改」もアレにしか見えないような見た目をしている。
劇中での戦績
塔首頂上決戦の三番手として纏流子と対戦。
最初は圧倒的火力と制空権によって優位に立つも、纏流子のしつこいほどの粘りにしびれを切らせてリングを破壊。ところが流子も「もっとスゴイ無茶」と称して『鮮血疾風』への変形を覚醒させ、空中対決に持ち込まれる。
自分の領域を侵害されたことにブチ切れた乃音はさらに攻撃を激化させるも、小回りの利く鮮血疾風に背後を取られてユニットを破壊される。勝負が決したかに思われたが、観客からのアンコールに答えて「奏の装『ダ・カーポ』」を解禁。変形した帽子の砲台から大音波を発生し、再び流子と鮮血を窮地に追い込む。
しかし、流子がまたしても土壇場で「鮮血無拍子」を編み出して反撃。音を変換して無効化するばかりかそれを倍返しし、押し返された隙に「戦維喪失」を受けて敗北。ジャージ・ブルマ姿で蟇郡、犬牟田と同じく無星の観客席に移動した。
三都制圧襲学旅行では京都方面の部隊指揮を担当。犬牟田と共に京都を制圧したのち大阪で他の四天王と合流し、完成した新極制服を纏って流子と戦う皐月をサポートする。その後、皐月と流子が戦っている隙にヌーディスト・ビーチの基地を爆破し、襲学旅行の本来の目的である反乱分子の戦力の破壊を果たした。
本能字学園崩壊後は他の四天王と共にヌーディスト・ビーチに身を寄せ、本能町に残っている人々の救助に当たる。なお、この時既に極制服が大破していたため、折られた縛斬から作られた短刀「縛斬・餓虎」を使用していた。
最終決戦では伊織糸郎が仕立て上げた「奏の装・最終楽章」を身に纏い、流子や皐月らと共に戦った。
本能字学園を卒業した後は父の会社を継ぐために大学へ進学することを決めている(25話より)。