概要
幕末および明治初期にコレラが流行した際、その原因として唐からきた千年もぐらという獣が流行らせているといわれていた。
アメリカ狐とはその千年もぐらの別名であり、日本の悪狐が人に取り憑いてコロリ(虎狼狸)を流行らせるように、夷狄であるアメリカ兵の加勢をするために1000匹もが上陸し流行らせたのだと恐れられ、さらにイギリス疫兎という獣も噂された。
コロリに罹った者の家で加持祈祷を行ったところ、家人が回復したのと同時に狐のような奇妙な獣が家から出てきたので近隣の住民が打ち殺したとも伝わる。
この狐および虎狼狸を退治するために、虎よりも強いといわれていた狼を神格化したマカミ(大口真神/山犬)の祀られる神社が霊験あらたかであるといわれたのだという。