概要
初出は「小学五年生」1978年8月号。てんとう虫コミックス第16巻に収録。
あらすじ
特撮ヒーロー番組「宇宙ターザン」に熱狂するのび太。しかしドラえもんはそれに対し、「セットはチャチだし、ぬいぐるみもひどいもんだ」と冷ややかな視線を送る。さらにのび太の友達も、「宇宙ターザン」に飽きていた。
そのような折、のび太は公園で偶然宇宙ターザン役の俳優に出会う。さっそくのび太はサインを求めるが、そこでのび太は俳優から「番組が打ち切りになりそうなんだ」と告げられ、ショックを受ける。
なんとかして「宇宙ターザン」を続けさせようと思い悩むのび太だったが、ドラえもんから桃太郎印のきびだんごを手渡されたのをきっかけに、「宇宙ターザン」を再び盛り上げるための秘策を胸にタイムマシンで中生代に向かう。
備考
- 同作が発表された1970年代には数多くの特撮ヒーロー番組が制作・放映されたが、中には低予算で作成され視聴率の低迷から打ち切られた作品や、むしろキッチュな作風のためにかえってファンから注目を集めたりしているような作品も少なくない。この作品はこのような情勢を背景にしているのかもしれない。
- 本作はドラえもんの中に数ある、恐竜を題材にしたエピソードの一つである。ただ、恐竜を利用し、大規模な歴史改変を行うことは許されるのかというツッコミはよしておこう。
- 同作の中の、「ほんとのファンなら、落ち目の時にこそおうえんしなくちゃ」というのび太のセリフは有名である。
