概要
富士通の系列会社でレノボ傘下の「富士通クライアントコンピューティング(通称FCCL)」が開発・販売しているパソコンのブランド。
1993年10月18日に発売。当時のキャッチコピーは「富士通の国際標準機FMV」だった。
事実上FM-TOWNSの後継機種であり、独自規格だったFM-TOWNSとは異なり、PC/AT互換機へ移行している。
FMVという名称の由来には幾つか仮説が存在していたが、2010年夏に
「Fujitsu PC Materializes your Vision.(富士通PCは、あなたのやりたいことを実現します)」
の略称として定義された。
当初は最先端CPUを搭載した企業向けデスクトップPCとして展開していたが、次第に一般消費者を意識したラインナップに傾いていき、パソコン初心者に訴求するためにあらかじめ大量のアプリケーションソフトをインストールして販売する方式を先駆けて採用しており、その後の各社のパソコン販売形態の基本となった。
1995年にWindows95が発売された際には大々的な低価格路線を展開。遂にライバルであるNECを抜いてパソコン市場のシェアトップに躍り出た。
現在も国内パソコンシェアの5割以上をNECと二分しており、熾烈な首位争いを繰り広げている。
他の国内大手同様、スペック面だけを見れば海外メーカーや国内のPC専門メーカー(マウスコンピューターなど)に比べるとやや値段が張るが、FCCLの品質基準から生み出される高い堅牢性、明るく鮮やかなディスプレイ、高品質なオーディオ、打ちやすさを追求したキーボード、豊富なインターフェイスなどといった独自の強みを持つ。
ラインナップ(個人向け、2020年11月現在)
デスクトップパソコン(ESPRIMO)
- FHシリーズ(27型、23.8型)
- DHシリーズ(23.8型、21.5型)
- WFシリーズ(23.8型)
ノートパソコン(LIFEBOOK)
- AHシリーズ(15.6型)※4K+有機ELディスプレイ搭載モデル有
- NHシリーズ(17.3型)
- THシリーズ(15.6型)
- UHシリーズ(13.3型)※世界最軽量モデル有
- SHシリーズ(13.3型)
- CHシリーズ(13.3型)
タブレット(arrows Tab)
- QHシリーズ
エデュケーションモデル
- EHシリーズ(13.3型)
- arrows Tab EH(10.1型)
関連タグ
流石兄弟:FMVの愛用者(?)
有機EL:AHシリーズの最上位モデル「AH-X」が有機EL液晶を搭載。