概要
文字通り「薬効のある草」という意味でのやくそうは薬草の項目を参照されたい。
本項ではRPGでよく用いられる回復アイテムとしてのやくそうを解説する。
回復アイテムとしてのやくそう
恐らく最も有名なのはドラゴンクエストシリーズに登場する回復アイテムとしてだろう。
ドラゴンクエストでは全てのナンバリングタイトルにおいて登場し、HPを30程度回復するアイテムである。
ガイドブックでは主に「薬効作用のある草を調合したもの」という解説がされている。
イラストは大きな1枚の葉の上に丸い木の実のようなものが多数のっているイラスト。
SFC版DQ3まではアニメ調で描かれているので、作品によってはカラフルな丸い物体がのっている。
大きな葉をオブラートと考えると、上にのっているものが薬効作用の草になると思われる。
DQ1では24G、DQ2では15Gであったが、他の作品では基本的に8Gとかなり安価になった。
とはいえ、一人辺りの宿泊代が3Gとかの場合もあるゲームなので一概に安いと言い切れるかというと微妙である。
ホイミを習得する、または習得した仲間が加入するまでは回復アイテムとして重宝する事になるが、
回復量が30程度ということもあり、中盤以降になるとキャラクターの道具所有のスペースを逼迫することもあって次第に使わなくなり、袋が登場する作品では袋の肥やしになってしまうケースも少なくない。
またDQ7まではHPを回復出来るアイテムは序盤で手に入るのはやくそうのみであり、FFシリーズで言うところのハイポーションなどに相当する物は無かったが、DQ8、DQ9ではやくそうを錬金することによって「上やくそう」、「特やくそう」などのように回復量の高い上位のやくそうを作り出す事が出来るようになった。
DQ6では上位回復アイテムの「アモールの水」が登場するも、上記のアイテムが登場したためか、一部作品に登場するのみ。
中盤以降でもMPを節約するために財力に物を言わせてやくそうを大量に袋に入れておけばMPを消費せずに回復することが出来るため便利である。
DQ6からふくろシステムが登場し、その後の作品で仕様変更されて、わざわざ袋から出さなくても使えるようになったのが嬉しい。
敵によっては戦闘中に使ってくる場合もある。ホイミと違い、アイテムであることから使う回数が有限の場合もあるがマホトーンなどでの封じ込めは不可。
しかしながらこのやくそう、果たして食べるものなのか傷口に塗るものなのか、それはDQ9までの段階では不明である。
派生作品であるダイの大冒険の中では、ポップがムシャムシャとやくそうを食べるシーンがあるが、公式というよりは漫画としてのおもしろさ、視覚効果を狙ったものと思われる。
また同じく派生作品ともいうべき「トルネコの大冒険」ではトルネコが食べている。
10になってオンライン仕様になればひょっとして食べるor傷口に塗る、という仕草をしてくれるのかも知れない。
漫画版DQ6では「薬草を貼っとけば」というボッツのセリフがある。
小説版DQ6ではイザが薬草の絞り汁を逃げ遅れたファーラットに飲ませるシーンがある。
かと思えばテリーが草のまま食べる、というシーンもある。
このように使用描写が一定しておらず、詳しい使い方は今尚不明。
DQではないが魔法陣グルグルにも登場しており、そちらは食べることで回復するらしい。味は不味いようだ。
またこれだけ有名な回復アイテムであるため、別のRPGでもしばしば見掛ける。
というより大体RPGの回復アイテムは「やくそう」か「ポーション」であることが多いかもしれない。
風来のシレンには「楽草」(らくそう)という偽物がある、こちらは食べたり相手にぶつけるとヘロンという気の抜けた効果音で気分が楽しくなるとの事。ダメ、ゼッタイ!!