いいかい?
人間は絶対に一人では生きていけない。
人は……助けてもらえるから、
強くなれるのさ!
概要
大長編第2弾『放たれた友情だじょー』に登場した少年。
「世界一強い男になる」事が夢で、「世界一の科学者になる」という夢を持っていた親友のジョウとどちらが夢を叶えられるかという競争を約束するが、ほどなくして病死してしまった。
その10年後に、科学者となったジョウによってロボットとして復活し、最強さんから奪ったエネルギーによって自分を破壊しようとしたじーさんをも圧倒する最強の男となった。
性格は子どもっぽいが、復活した彼は生前の記憶を完全に忘れており、自分に尽くしてくれた親友だったジョウのことを「自分がなにもしなくても勝手に願いを叶えてくれる僕に利用されてくれる大切な友達」としか見ていない冷酷かつ残忍な性格に変貌してしまっていた。
挙げ句の果てに世界一強い男になるために最高の頭脳をもったジョウの脳みそを要求するが、ジョウにより唯一の弱点である「放たれた友情」=鼻水をかけられたことで大ダメージを負わされ、自爆装置を作動されてしまうがその影響で逆上して凶暴化、ジョウの体を貫いて致命傷を負わせる。
そしてジョウに想いを託されたじーさんが「本当の友達の意味」を教えるべく決闘。「人間は一人では生きていくことはできない。だからすぐ助けてくれるのが本当の友達だ」というユウに対し、じーさんは「たしかに、人間は一人では生きていくことはできない。助けてもらうことはなんの悪いことではない。しかし、『一人で生きていける』って答えることはできる」と言われ、「ジョウと初めて出会った日のことを、そして本当の友達の意味を思い出せ!!」と顔面を殴り飛ばされ、その衝撃でかつての記憶を思い出す。
生前、「強い男になる」夢のために誰の助けも借りずに一人で逆上がりの練習をしていたあの時……「『一人で生きていける』って答えることはできる……それは「強がり」を言えるということ」「そして一人で全力で戦い、それでもダメで諦めようとした時、一緒に戦おうと言ってくれる仲間が本当の友達」だという事を思い出す。「本当の友達の意味」と親友であったジョウに手をかけてしまった事の重大さに気づきながら、ジョウの名を叫びながら爆散した。
(じーさんも彼が最期にジョウのことを思い出したことに気づき、自分たちも大切で決して忘れられない友達をつくることを決心した……直後に誰かさんのことを(意図的に)すっかり忘れていたことを思い出すのだった……)
その後、彼の弱点であった「放たれた友情」がなぜ鼻水だったのかは最後に明らかになった。
それは二人が出会ったとき、逆上がりができず皆に馬鹿にされていたユウであったがそれでも一人でできると強がって誰の手も借りようとしなかったがその時に支えてくれたのがジョウだった。
その時に二人とも鼻水を垂らしていた。つまり「放たれた友情」とは「放たれた友情」と「鼻垂れた友情」をかけたものであった。