概要
デビューから25年以上を経過した10000系ニューレッドアローの後継・代替車両として開発された特急形車両。
2016年3月14日に製造が発表され、斬新なデザインが話題になった。
これまでにない新しい発想の特急車両をつくるために、世界で活躍する建築家・妹島和世氏にデザインコンセプトの策定、外観・内観のデザインを依頼。
西武のフラッグシップトレインとしての位置付けを明確にするため、丸みを帯びた斬新なエクステリアデザインを採用している。アルミ合金の車体ではあるが、自動車などに使用されている銀色塗料を車体に吹き付けている。
貫通扉も装備するなど、地下鉄線内にも入れる構造になっているが、現時点では乗り入れの予定はない。(デザイン処理的に車体下部に裾絞りがあるように見せているが、地下線規格のため2800mm未満に収まるよう、寸法自体は通勤車と同じ直線である)2018年度から日立製作所にて製造を開始。
2019年3月16日より池袋線系統の特急ちちぶ・むさしで運行を始めた。
2020年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。
尚、地下鉄乗り入れに対応している他、MT構成の関係から10両対応を想定した作りになっているが、現時点では地下鉄乗り入れや10両対応の計画はない。
車内設備
10000系時代の定員を維持させるため1編成は8両。
1号車には運転台とトイレなどが備えられており、2・3・4・6・7号車は共通設計で座席のみ。5号車は中間車で唯一トイレがあり、8号車は運転台と座席のみの構成となっている。
客室の窓は縦1350mm・横1580mmの大型窓ガラスで、客室用としては異例のサイズである。
運用
特急「ちちぶ」「むさし」全定期運用を担当している。10000系のうち池袋線所属の編成を置き換え、2020年春の時点で池袋線系統の特急運用を本系列へ統一させた。
編成表
←池袋・西武秩父 /飯能→
編成 | 001-●1 | 001-●2 | 001-●3 | 001-●4 | 001-●5 | 001-●6 | 001-●7 | 001-●8 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
MT構成 | Tc1 | M1 | M2 | T1 | T3 | M5 | M6 | Tc2 | |
A編成 | 001-A1 | 001-A2 | 001-A3 | 001-A4 | 001-A5 | 001-A6 | 001-A7 | 001-A8 | |
B編成 | 001-B1 | 001-B2 | 001-B3 | 001-B4 | 001-B5 | 001-B6 | 001-B7 | 001-B8 | |
C編成 | 001-C1 | 001-C2 | 001-C3 | 001-C4 | 001-C5 | 001-C6 | 001-C7 | 001-C8 | |
D編成 | 001-D1 | 001-D2 | 001-D3 | 001-D4 | 001-D5 | 001-D6 | 001-D7 | 001-D8 | |
E編成 | 001-E1 | 001-E2 | 001-E3 | 001-E4 | 001-E5 | 001-E6 | 001-E7 | 001-E8 | |
F編成 | 001-F1 | 001-F2 | 001-F3 | 001-F4 | 001-F5 | 001-F6 | 001-F7 | 001-F8 | |
G編成 | 001-G1 | 001-G2 | 001-G3 | 001-G4 | 001-G5 | 001-G6 | 001-G7 | 001-G8 | |
備考 |
| トイレ |
余談
- 形式名「001系」は「次の100年へ向けた出発点」という位置付けから。数字の「100」を反転して「001」。
- 飯能方から順にクハ001-01 モハ001-02 モハ001-03 サハ001-04 サハ001-05 モハ001-06 モハ001-07 クハ001-08の順。番号の付け方もユニークであり、第1編成の場合は001-A1 001-A2 001-A3 ~ 001-A8、第2編成の場合は001-B1 001-B2 001-B3 ~ 001-B8・・・という風に、アルファベットで各編成を区別している。001系はA~Gの全7編成が在籍。
関連イラスト
関連項目
西武鉄道 特急 Laview レッドアロー 西武10000系
- 001系…表記揺れ