概要
サザンオールスターズの47作目のシングル「涙の海で抱かれたい_〜SEA_OF_LOVE〜」のカップリング曲。2003年7月23日発売。
作詞・作曲:桑田佳祐
編曲:サザンオールスターズ & 斎藤誠
管編曲:山本拓夫
1999年9月から制作が始まり、当初はR&Bを意識した曲調にしていた。同時期には「TSUNAMI」や「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」などの制作も始まっていた。
同時期に制作した多くのサザン及び桑田のソロ曲がヒットし、これ以降も多くの新曲を制作しなければならなかったため、この曲の制作は一時止まってしまった。
2003年にサザンの新曲として制作を再開すると曲調はポップなものに変わり、歌詞も桑田の生まれ故郷茅ヶ崎市が登場するサザンのパブリックイメージに従ったものになった。
2005年のオリジナルアルバム『キラーストリート』に収録されたバージョンではイントロにドラム音が挿入され、アウトロの桑田のフェイクが一部カットされるなどアレンジが異なっている。
メディアでの使用
「FLY! JAL! 海のむこうへ!」キャンペーン
当時JALは「旅と音楽を通じて、“夢”と“よろこび”に満ちた元気な日本へ」という共通の目標を持って「FLY! JAL! 海のむこうへ!」と銘打ったサザンとのコラボレーションを展開。サザン及びこの曲をCMに起用したり、2003年のスタジアムツアーのサポーターを国際線に搭乗した者から募集したり、コラボレーショングッズをプレゼントするなど積極的なプロモーションを展開した。
CMの内容は、空港に着いた桑田がチェックインを行い搭乗ゲートに向かおうとすると、色紙を持ったファン(しかも年配女性)にサインをねだられ、気さくに対応する。書き終えて急ぐとそこにはファンが列になって並んでおり(しかも全員年配女性)、驚きながらその場を離れて飛行機まで走るが、思わず転倒してしまうというとてもコミカルなものだった。
出国審査のシーンでは日本国旅券(もちろん国籍には「JAPAN」と書かれている)の写真に写ったスーツ姿の桑田が歌い出す(無論別撮りの合成)仕掛けが施された。
また、桑田はチェックインカウンターの社員、税関の出国審査の係員、すれ違うパイロット、機体の前でポーズをとっている客室乗務員にも扮していた。