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松本メーター

まつもとめーたー

漫画家・松本零士がよく描く風景。 宇宙船の管制室や操舵室に、これでもかとメーターを敷き詰めた描写。

松本メーターとは、漫画家松本零士の作品におけるあるあるネタである。

概説

松本零士作品にとっておなじみの光景。

零士メーターとも。

宇宙船をはじめ、メカニカルな空間に所狭しと何かのメーターがびっしりと設置されている状況。

10や20など朝飯前、多い時には50個くらいは一コマの中に詰まっていることすらある。

松本零士の作品において、特に宇宙船の管制室操舵室などを描く際、薄暗い空間にに光る無数のメーターが波形を刻み、常に何か所情報を表示し続けている。

これが当時から「外連味のあるカッコよさ」として映り、男の子のハートをがっちりと掴んで離さないステキなオプションとして持てはやされた。

当時の人々にとって、メカニックといえば「ブラウン管オシロスコープ」こそ普遍的な様式だった。

そこに「宇宙へ飛び立つ巨大な船」という壮大な空想未来を打ち上げるに至って、その艦橋も並みの軍艦などとは比にならないテクノロジーが詰まっていると想起され、その表現として松本メーターは非常に説得力を得た表現として評価された。

その後、『キャプテンハーロック』や『宇宙戦艦ヤマト』のヒットにより、SF作品では定番の描写として普及していく。

しかし『機動戦士ガンダム』の登場から、メカニックの表現は現実のコンピューターに近いOA機器をモデルとしたものへと移行し、さらに2000年代にはパソコンの一大普及によってより合理的なシステムの一括化が創作作品でも起用されるようになり、松本メーターが登場する機会は無くなった。

現在では「レトロフューチャー」表現の一環として、その功績を残している。

その他

柳田理科雄]氏の『空想科学漫画読本』でも、『クイーン・エメラルダス』で描写された松本メーターについて考察がなされている。

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