松本メーター
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まつもとめーたー
松本零士作品によく描かれる、これでもかとメーターを敷き詰めた描写。
宇宙船をはじめとするコックピットなどの内部に何かのメーターが所狭しと設置されている状況。10や20など朝飯前、多い時には50個くらいがみっしりと一コマの中に詰まっていることすらある。
薄暗い空間で緑や赤に光る、大小さまざまな無数のメーター。『キャプテンハーロック』や『宇宙戦艦ヤマト』で描かれたこれらの情景が、1970年代の少年たちには「外連味のあるカッコよさ」として映り、男の子のハートをがっちりと掴んで離さないステキなオプションとして持てはやされた。
しかし1980年頃にSFなどで描かれるコックピットの表現の主流は『機動戦士ガンダム』で描かれた「全天周囲モニター」のようなスクリーンを多用したスッキリとしたものへと移行し、さらに現実世界でも1980年代のグラスコックピットの登場により「大量に並ぶアナログ計器」は見られなくなっていった。
以降、松本メーターは「レトロフューチャー」表現の一要素として受け止められるようになっている。
柳田理科雄氏の『空想科学漫画読本』でも、『クイーン・エメラルダス』で描写された松本メーターについて考察がなされている。
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