タイタニック(映画)
じぇーむずきゃめろんのたいたにっく
概要
1912年 4月に沈没した実在の客船・タイタニックの船上を舞台に、名家の令嬢・ローズ・デウィット・ブケイターと画家志望の青年・ジャック・ドーソンの出逢いと交流、恋愛模様を描く(事故詳細は「タイタニック 」の記事を参照)。
劇中で登場したタイタニック号は、当時最先端のCGをフル活用しただけでなく、実物大のセットを用いたことで本物宛らの迫力を誇る。それだけでなく、実物のタイタニック号を序盤に登場させる他、生存者から話を聞くなどして可能な限り史実の再現を試みている。
公開されるや否や世界的なヒットを次から次へと塗り替え、ついに興行収入は21.9億ドルを達成し世界第一位となった。この記録は2009年に同監督作『アバター』に抜かれるまで塗り替えられることはなかった。そしてその年の米アカデミー賞も14部門でノミネートされ、その内11部門を受賞、名実共に世界的な名作となった。無論本作で主演を務めたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの出世作となったことは言うまでもない。
セリーヌ・ディオンの歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」もまた世界的な大ヒットを記録した。
恐らく多くの方は本作をきっかけにタイタニックとその事故の存在を知ったであろう。
一見すると作風がラブロマンスであることからアクション系が主なキャメロン作品としては異質と思われがちだが、主人公であるジャックとローズの物語に於ける交流や心情の変化は監督の出世作である『ターミネーター』を連想させることから、実は原点回帰とも言える作品である。→参照
あらすじ
1996年。トレジャーハンターのブロック・ロベットは、かつてタイタニック号とともに沈んだとされる宝石「碧洋のハート」を引き上げるべく、調査を開始。1等客室から発見された金庫を開くと、中から古ぼけた紙切れが現れた。その紙切れを洗浄すると、「碧洋のハート」を身に着けた女性の絵だった。
ブロックがこの絵をテレビで公表すると、一本の電話が入る。それはかつてタイタニック号から生還したという100歳を超える老女で、絵のモデルだというのだ。
ブロックに招かれ、孫たちと共に調査船を訪問した老女、ローズ。彼女はブロック達にこの絵が描かれた真相を語り始める。それは、誰にも知られることのなかった壮大な愛の物語だった。
備考
- ローズのヌードデッサンをスケッチしたのはキャメロン監督。ただしジャックは右利きの設定であるのに対して、キャメロン監督は左利きであることから、当該シーンでは左右を反転して撮影された。尚、ケイト女史は実際にモデルになった際はビキニ姿だったとのことだが、監督が想像力でヌードデッサンに仕上げたという。流石である。
- 沈没シーンで使用された水はタイタニックが沈没している大西洋の海水が使用されている。また沈没後海面上でジャックとローズが手を繋ぎあっていったシーンで演者たちが浸かったプールの水温は27°C とかなり生温かったらしい。
- ジャックは実はローズと一緒にドアの上に乗っていれば生存出来ていた可能性が指摘されている。→参考動画:
これに対してキャメロン監督は「それって、すごく単純なことなんだ。147ページ分の脚本を読んで、‟ジャックが扉から降りてローズに譲ったから彼女は助かった”と書かれていたら、そういうことだ。監督が‟こう”だといったら、‟そうなるべき”なんだ。」とコメントしている。なんだそりゃ。