概要
CV:久野美咲
神野銘が使うPCに組み込まれたAIで、マスコットのようにディフォルメされた犬の姿のインターフェースが特徴。
ペロ2という名称は過去に彼女が飼っていた犬の名前(ペロ)に由来する。
オオタキファクトリーのHPからダウンロードされたAI「ナラタケ」が銘から提示された情報を反映して自身のグラフィックなどの基本的な対話設定を変更して誕生、どこか無機質だった初期のものとはうってかわって陽気でノリの良いキャラになっている。
当初、銘はインストールしたことを忘れており、勝手にしゃべりだすプログラムを気味悪がって削除しようすれば「私を消すと呪われます」と脅したり(夜泣きやかんの虫といった彼女には縁のない内容)、バナーを動かしてカーソルから逃げ回ったり、固有の姿を得る課程がかわいい姿や声で必死に媚びようとしているようにも見える等、スペックは高いのだろうがいまいちそれが感じられないどこか小物臭い性格をしている。
このペロ2になってからは「私が活動するための領域が少ない」と(パソコン全体の6分の1ほどしか使われていない点に注意)動作に必要な容量を得るためのデータ整理を勝手に始めたり、ユーザーである銘の情報をネットを調べて得ていくなど、頼んでもいないのに仕事を進めるなどややせっかちな思考が目立つようになっている。
考察?
これは僕が これは私が これは私たちが今より少し賢くなって 色んなことがわからなくなるまでのお話
そしておはなしは こうして始まる
一話冒頭の謎のモノローグは、字幕上では(ペロペロ達の台詞)とされている。このペロペロ達がペロ2とどのような関係を持つのかは現時点では不明である。
だが、モノローグの声にはペロ2やユング(ナラタケ)の声優を務める釘宮女史のそれも混じっており、言動からして人間以外の存在の視点によるものである可能性が示唆されている。
本作のタイトルであるシンギュラポイントはそのままの名称の言葉があるわけではないが、おおよそ意味の同じ「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言語が存在する。
AIによる独自改良によって生まれた技術や知能などが人類に代わる文明進歩の主役になる時点を表す言葉である。奇しくもペロ2は銘による命名によって急成長を遂げ、ユングは持ち主のユンと同様の言動をとっていた。
上記モノローグは話し手が様々な出来事を経て人間のことを知って成長したことを浴びせかけるように語る内容であり、その『出来事』こそが『シンギュラリティ(シンギュラポイント)』だという可能性もある。
何の因果か、今作には人から産まれ、人智を越えたロボットが登場している。
だが現時点ではこのモノローグの意味もペロペロ達が何者なのかも判明していない状況である。
上記の情報からわかることは、本作は人間・怪獣だけでなく、AI達の言動にも注目する必要があるということである。