概要
裏サンデーおよびマンガワンで2021年8月17日から隔週連載されている漫画作品。
作者は『鬼才』江野朱美。
2024年6月、単行本7巻時点での累計発行部数は62万部。
「次にくるマンガ大賞2023」でWebマンガ部門第8位を受賞。
「ヴィレッジヴァンガードまんがグランプリ2023」で1位を受賞。
「My anime list2023・2024」でShould Be Anime(アニメ化すべき作品)に2年連続選出。
高い画力と鋭い心理描写、思索的な語り口が特徴。
あらすじ
「神」と呼ばれる巨大生物の出現から30年。
神に侵攻された日本はその半分が危険区域となり、立ち入り禁止とされている。
佐賀から東京へ「友達に会うために上京してきた」という女子高生神蔵和花は、対神科学研究所の職員時永倖行と出会う。
和花には「神への復讐」という本当の目的と、恐るべき能力が隠されていた。
そしてこの出会いは、いずれ世界の運命を変えることになる。
「神が死を魅力的にしたから親友(しをん)は死んだんだ。私は神を許さない。」
登場キャラクター
- 神蔵和花(かみくら わか)
佐賀からやって来た少女。18歳。方言で話す。
中三の時以来、目に神の力が宿っており、常にサングラス等を装着している。
身体能力と体の再生能力・耐久性もかなり高い。
友人のしをんを死に誘った神に対し、強い復讐心を持つ。
対神科学研究所
- 時永倖行(ときなが さちゆき)
対神科学研究所の獣医。
左目に眼帯をした男性。和花の人権を尊重する。
研究所が作った人造人間。見た目は羽が生えた猫。
口は悪いが陽気な性格で、研究所のムードメーカー。
- 子水流名有(こずる なゆう)
研究所の生物工学課課長。専門はバイオインフォマティクス。
小柄な男性で、和花からは「こども課長」と呼ばれる。
その正体は、施設で造られた対神用兵器の人造人間。
- 巳波明生(みなみ あきお)
研究所の特別職員。対神用兵器の人造人間。
- 辰野代里子(たつの よりこ)
研究所の研究員兼内科医。妊娠中のようだが…。
- 牛尾基芳(うしお もとか)
生物工学課の技術職員兼戦闘員の女性。
- 鶯偉月(うぐいす いづき)
生物工学課の技術職員兼戦闘員の男性。牛尾の同僚。
- 鹿山拡(かやま)
研究所の主任。
合理的でシビアな性格で、目的のためなら何でも利用する。
- 馬場(ばば)
研究所の獣医で時永の上司。故人。
- 柚木(ゆずき)
研究所の監視用猫型ロボットの操縦者。
基本的に優秀だが、少し迂闊なところがある。
その他
和花の親友。
両親はIPOから逃れるために外国に移住しており、日本で認知症の祖父母の介護を押し付けられていた。
神アフアズに会うために東京を訪れ、死んだ。
- 帯川清(おびかわ きよし)
時永と同じアパートに住む男性。仕事は駅の清掃員。
- 宇月よん(うづき-)
長身で筋肉質な女性。
神アフアズを信仰し、部下となった。
神の腕力を少しだが分けてもらっている。
- 谷古宇(やこう)
神アフアズに仕える謎の女性。盲目。
- 和宇慶(わうけ)
神アフアズに仕える男性。
神
正式には「IPO」(イポ)と呼ばれる。Idolatry Prohibited Organism(偶像崇拝禁止生命体)の略。
30年前、オホーツク海沖にて確認された正体不明の巨大生命体。現在6体確認されており、なぜかその全てが日本に侵攻している。
神がいる場所は土壌が汚染され、それに伴い大気も汚染されるため、人間は酸素マスク無しでは立ち入れない。
神と目が合った者は硬直してしまい、口に息を吹き込まれると身体が水に変えられるので、神に近づくためにはフルフェイスヘルメットなどで眼と口を隠す必要がある。
鏡やカメラを通すと姿を確認できない。「偶像崇拝禁止に則り複製できないのではないか?」と言われている。
- アルラ
花型の神。人間たちが確認している6体に含まれない。
かつて神の世界に薬物をもたらして荒廃させた罪で、仲間の神々から追放された。
現在は和花に寄生している。
- アフアズ
鳥型の神。谷古宇ら人間たちに力を分け与えるなどして従える。
しをんを死に誘った神。
蛇型の神。様々な効果の毒を自在に作り出す。
尾の一部を人間たちに持ち去られている。
- ヴォロフ
巨大な兎のぬいぐるみ型の神。
薬物中毒の禁断症状でいつも暴れている。
余談
登場人物の名前のほとんどが動物か植物に関連するか、名前に「宇」が入っている。ただし例外もある。