概要
裏サンデーで2021年8月17日から連載されている漫画作品。
作者は江野朱美。
2024年6月時点で単行本既刊7巻。
あらすじ
「神」と呼ばれる巨大生物の出現から30年。
神に侵攻された日本はその半分が危険区域となり、立ち入り禁止とされている。
佐賀から東京にやってきた女子高生神蔵和花は、対神科学研究所の職員時永倖行と出会う。
「友達に会うために上京してきた」という和花には本当の目的と、恐るべき能力が隠されていた。
登場キャラクター
- 神蔵和花(かみくら わか)
佐賀からやって来た女子高生。18歳。方言で話す。
中三の時以来、目に神の力が宿っており、常にサングラス等を装着している。
体の再生能力・耐久性はかなり高いが、血液検査など肉体的には健康体の人間そのもの。
和花の親友。両親は外国に住んでおり、地元で認知症の祖父母の介護を押し付けられている。
神に会うために東京を訪れ、死んだ。
- 時永倖行(ときなが さちゆき)
左目に眼帯をした男。対神科学研究所の獣医。
和花の人権を尊重する。
研究所が作った人造人間。見た目は羽が生えた猫。
口は悪いが陽気な性格。
- 辰野代里子(たつの よりこ)
対神研の研究員兼内科医。妊娠中。
- 子水流名有(こずる なゆう)
対神研の生物工学課課長。専門はバイオインフォマティクス。
小柄な男性で、和花からは「こども課長」と呼ばれる。
その正体は、施設で造られた対神用兵器の人造人間。
- 巳波明生(みなみ あきお)
研究所の特別職員。対神用兵器の人造人間。
- 牛尾基芳(うしお もとか)
生物工学課の技術職員兼戦闘員の女性。
- 鶯偉月(うぐいす いづき)
牛尾の同僚の男性。
- 鹿山拡
対神研の主任。合理的でシビアな性格で、目的のためなら何でも利用する。
- 帯川清(おびかわ きよし)
時永と同じアパートに住む男性。仕事は駅の清掃員。
- 卯月よん(うづき-)
長身で筋肉質な女性。
神を信仰し、部下となった。神の腕力を少しだが分けてもらっている。
- 谷古宇(やこう)
神「アフアズ」に仕える謎の女性。盲目。
神
正式には「IPO」(イポ)と呼ばれる。Idolatry Prohibited Organism(偶像崇拝禁止生命体)の略。
30年前、オホーツク海沖にて確認された正体不明の巨大生命体。現在6体確認されており、なぜかその全てが日本に侵攻している。
神がいる場所は土壌が汚染され、それに伴い大気も汚染されるため、人間は酸素マスク無しでは立ち入れない。
神と目が合った者は硬直してしまい、口に息を吹き込まれると身体が水に変えられるので、神に近づくためにはフルフェイスヘルメットなどで眼と口を隠す必要がある。
鏡やカメラを通すと姿を確認できない。「偶像崇拝禁止に則り複製できないのではないか?」と言われている。
- アフアズ
鳥型の神。人間たちに力を分け与えるなどして従える。
蛇型の神。様々な効果の毒を自在に作り出す。
尾の一部を人間たちに持ち去られている。
- ヴォロフ
巨大な兎のぬいぐるみ型の神。
薬物中毒の禁断症状でいつも暴れている。
- アルラ
花型の神。人間たちに確認している6体に含まれない。
かつて神の世界に薬物をもたらして荒廃させ、仲間から殺され追放された。