ドゥルガー
どぅるがー
インド神話に登場する女神。
彼女の名前は元々とあるアスラ王のものであった。
彼女はアスラの軍勢を撃退し、ドゥルガー王を殺害した彼女はその名を我が物とした。
彼女の起源についてのエピソードもまた、アスラと神々との戦いに関係するものである。
マヒシャ率いるアスラ軍に圧倒された神々は、自分達の中から出した光を
一つに集め、女神を誕生させた。さらに自分達の持物を彼女に持たせ、
完全武装の戦いの女神とした。彼女はシヴァから授かった三叉戟で
マヒシャを殺し「マヒシャースラマーディニ(マヒシャの殺害者)」の異名を得た。
しかしマヒシャを倒しても戦闘はさらに続いた。続くアスラとの戦いで
ドゥルガーは額からカーリー女神を出現させ、カーリーも
またこの戦闘で大活躍する。
ヒンドゥー教においてはカーリーと共にシヴァの妻パールヴァティと
同体とされ、同じ一人の女神(デーヴィー)の顕現とされる。