概要
正式部隊名はアメリカ陸軍第1特殊部隊デルタ分遣隊
(1st Special Forces Operational Detachment Delta:SFOD-D)で主に対テロ作戦を遂行する軍の特殊部隊なのだが、アメリカ政府はデルタフォースの存在を認めておらず、正式な名称も公表されていなかったりする。
デルタ分遣隊誕生
1977年にイギリスのSASをモデルに創設された。
アメリカ陸軍には以前よりグリーンベレーが存在したが、SASで訓練を受けたアメリカ陸軍のチャールズ・ベックウィズ大佐が国防総省に対テロ部隊の必要性を提唱したのが、創設のきっかけである。
部隊編制
本部
A中隊
B中隊
C中隊
支援部隊(ファニー小隊と呼ばれる女性を含む部隊が居るとされている)
SEALsなどとの違い。
アメリカの特殊部隊と言うとSEALsが有名であるが、何が違うのだろうか?
- まず、所属について。SEALsはアメリカ海軍所属の特殊部隊である。
- グリーンベレーやSEALsは当初、正規・非正規関わらず野外戦闘を得意としていたがこれではハイジャックや対テロ作戦と言った室内中心の戦闘にはあまり向いていなかった。
- これに対し、野外戦闘と室内戦闘の両方をこなす部隊が必要となりグリーンベレーをベースにそれまであったA・B・C部隊の次の部隊としてデルタフォースが設立された。
グリーンベレーやSEALsなどは公式に存在が認められているが、デルタフォースはアメリカ政府が公式に存在を認めていない(というかルーツの関係上、”デルタフォース”と言う部隊は存在しないがグリーンベレーのD(フォネティックコードでデルタ)部隊ならあるかもね、って形でシラを切ってる状態だったりする)
当然米陸軍の公式ホームページには記載されていない。
初めての実戦投入となるはずだった1980年のイーグルクロー作戦でその存在が明らかとなったが、編成や関わっている作戦といった情報は明らかとなっていない。
戦歴と現状
その存在が明らかとなる作戦は前述のイーグルクロー作戦やソマリアのブラック・シーの戦いなど、
失敗した作戦ばかりとなっている。ただ特殊部隊が行う作戦に於いて、その殆どが公表の難しいものばかりである。特殊部隊が作戦を成功させる理想の条件は一発も撃たない事、つまり敵と戦闘にならずに目的を達成することであり、成功した作戦については、我々一般人が知ることは難しい。
数少ない成功した作戦の公表例としては、グレナダ侵攻、パナマ侵攻、サダム・フセイン捕縛作戦など非常に少ない。
近年では正規軍が使う戦闘服などを着ず、民間人やPMCのような格好で任務にあたることが多いとの情報もある。 更に溶け込む為に、様々な職種に溶け込む為の訓練を行っているという情報もある。
そのため、丸刈りだらけの海兵隊等と違い髪型の自由度も高いとのこと。
また、2020年にデルタの隊員が新たなメダルオブオナーを受賞した。
部隊章について
公に認められてない部隊故に存在しないが「デルタフォース 部隊章」と検索すると
このようなナイフとデルタを象ったマークが出てくるがこれはCOD:MW3で使用された創作の部隊章であり、実在するものではない。