概要
1970年から1971年まで週刊少年マガジンで連載されたジョージ秋山の漫画作品。
舞台は平安時代末期、飢饉や疫病が蔓延する末法の世に産み落とされた少年アシュラの
目線を通して極限状態での生命のあり方・人と獣との違いとは何か・人は何のために生きるのか等の
テーマを扱ったカルト的人気を誇る怪作。
掲載雑誌は当初は『週刊少年マガジン』だったが、
第1話から飢饉によって壊滅した村々を彷徨う狂女が人肉を喰らってでも
子を産み育てようとするという衝撃的な内容で始まり、その後も身寄りはなく
獣同然に人肉を喰らい生き延びるアシュラの姿や残酷な現実がありありと描かれる為
連載開始直後から有害図書としてバッシングを受ける事となった。
編集部から出された声明では「主人公が法師との出会いを通して人生の拠り所を確立していく作品」と
企画意図が説明されたものの、結局同誌ではそうした展開までは描かれる事がなく最終話となった。
その後10年後に突如として『週刊少年ジャンプ』に読み切りとして完結編が掲載されており、
当初説明された通り、アシュラが現実とどう折り合いを付けていくのかが描かれる事となった。
2012年、さとうけいいち監督によりアニメ映画化。