あらすじ
金、女、臓器。欲望蠢く裏レート雀荘を荒らし回る男がいるという。その男、いまだ少年にして、冷徹なる思考、冷艶なる打牌、裏世界からは“氷のK”と呼ばれているが、自宅には少女を飼っていると噂される。
そのKが少女を守るため、そして自分のスリルへの渇望のため、「名簿」をめぐる様々な戦いに巻き込まれていく―
登場キャラクター
凍牌(1~12巻)
本作の主人公。名前の漢字表記は"圭"。初登場時は高校1年生。非凡な記憶力と冷徹な打ち筋から、裏麻雀界では「氷のK」とあだ名される。
本作のヒロインの1人。ケイに飼われている、色黒な異国の少女。英語交じりではあるが日本語も多少話せる。
堂嶋(どうじま)
裏世界でその名を知らないものはいない麻雀打ち。麻雀ではツキを読み切った豪快な打ち筋を誇ることから、通称「ライオン」と呼ばれる。ケイのライバル兼代打ちの相棒的存在。
スピンオフ作品『牌王伝説ライオン』では主人公を務める。
本作のヒロインの1人。ケイの幼馴染で高校の同級生・クラスメイト。カチューシャがチャームポイント。一人称が「私」である以外は完全な男口調で喋る。
ケイに対する世話焼き女房的で彼に思いを寄せているが、ケイ自身は実際余り相手にしていない。ただの一般人であるが、裏世界に入り浸るケイを連れ戻すため、拙い技量を承知で自ら牌を握って命がけの裏麻雀へと幾度も参加する。
女性の麻雀打ち。幼少期に義父から性的虐待(レイプ)を受けた惨い過去があり、その環境の中で次第に身についた「相手の目に映るものを見抜く能力」で、相手の待ち牌をよみ勝ち抜いてきた。対局の際は相手に指をかけさせ、切り取った指をトイレに流した時の表情を見て愉しむという狂気性を持つ。
関東暴力団組織・『桜輪会』傘下である高津組組長。人情に厚い場面もあるが、内面には狂気じみた暴力性と冷徹さを秘めている。
麻雀も、ケイのオヒキとしてもライバルとしても闘える技術と胆力を持つ。
ケイが裏麻雀の世界に足を踏み入れるきっかけを作った、裏の何でも屋。タガログ語を流暢に操り、東南アジア圏の裏世界とのパイプが太い。ケイとは基本的に麻雀の紹介やアミナの病気の治療などの利害で繋がる関係で、敵になったり味方になったりする。
無印の途中まで眼鏡をかけたクールな分析を得意とするキャラクターであったが、途中ある事情により整形し、眼鏡も外している。
畑山
ズボラだが麻雀の腕は確かな大学生。缶コーヒーが好き。途中で容姿が別人のように変わる。破滅と隣合わせのスリルを味わいたがっていたが、その内実は追い込まれなければ破滅の際まで辿り着けない、理屈と計算の麻雀だと堂嶋に喝破されている。
一度はケイ・堂嶋と対峙するが、その後は仲良くしていた。
大辻巌
戦後ずっと牌を握り続け、40年とも60年とも言われる無敗伝説を誇る。背は低いが筋骨隆々で、人を食ったような態度を取り続ける。
凍牌~人柱編~(1~16巻)
政治家の父を持つ1人息子。御曹司であり、麻雀『天下荘』ネットチャンピオン。ハンドルネームは『アイスマン』。山扇会と組み、ケイへ麻雀勝負を挑む。
山扇会若頭。『名簿』を狙いケイと堂嶋に勝負を持ちかける。
山扇会に雇われた『外道』と呼ばれたサングラス、オールバック、無精ひげが特徴の男。
南部の飼っている少女。南部の代打ちとしてケイ、堂嶋と対局する。
凍牌 ~ミナゴロシ篇~
白翁(はくおう)
かつて「堂嶋」と呼ばれた男であり、現在の堂嶋の運命を変えた男。その経緯についてはスピンオフ作品『牌王伝説ライオン』と『牌王血戦ライオン』で語られている。
山扇会の叶と組み「名簿と記録を入手し、自分の王国を造る」ことを目的にしている。
石原輝(いしはら ひかる)
『牌王伝説ライオン』に登場したイッシーその人。堂嶋の生き様に感化されて竜凰位戦に参戦し、ケイの前に立ちはだかる。「オレが堂嶋だ」の場面は必見。
小野岳(おの がく)
ケイを再度竜凰位戦に引き入れた謎の男。ケイを含めたチームを組織し、名簿を手に入れることを画策する。
真木英高
プロ組織「麻雀倶楽部」の代表。表舞台では久しく打っていないが、今に伝わるプロ麻雀界の武勇伝はだいたい彼が元ネタと言われている。裏稼業の人間と言っても通じるような素行の悪さで、人前で堂々とSEXしたり、歯を賭けて負けた相手の頬から箸をぶっ刺すようなこともしている。勝つためならなんでもする。一応は小野側の人間。
川瀬りん
女流雀士。小野側の人間として竜凰位戦に参加。真木の愛人の一人である。
松川
高津のビルを狙う半グレの男。一発でケイの待ちに正確に差し込む技量の持ち主。カズを人質にケイと変則麻雀で交戦するも敗北し、負けたときの取り決めでケイが提案した「コップ一杯分入れたものを飲む」ものを麻雀牌に指定され飲まされる破目になった。その後、手下のリキを竜凰位戦に輩出しており、MIYAのマネージャーの後ろ盾・出資者にもなっていた。
柊純(ひいらぎ じゅん)
13歳ながらプロ雀士になった少年。気弱な面が目立ち、一人反省会をする癖があるが、彼を知る者からは「化け物」と表現されるほどの雀力を持つ。日がな一日麻雀以外のことを考えられない。ケイは1年分の飯をスラスラ言えるほどの桁外れの記憶力を誇ると聞いた柊の父は、「純は昨日の飯だって覚えていないだろう、麻雀のことしか考えていないからな」と返していた。
竜凰位戦に参戦した票得数No.1の麻雀ネットアイドル。スクール水着で対局した。和了時の点数申告の際「○○てーん」と伸ばす癖がある。
コミックス
凍牌:全12巻(以下“人柱篇”に続く)
凍牌 ~人柱篇~:全16巻(以下“ミナゴロシ篇”に続く)
凍牌 ~ミナゴロシ篇~:既刊9巻
実写映画化
2013年5月18日 公開
関連作品
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