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編集内容:ECHOES of MANAでも担当なので追記

概要

本作の6人の主人公の一人で、メイン主人公格でもある。

草原の王国フォルセナ出身の傭兵。国王である“英雄王”リチャードの戦友にして「黄金の騎士」と謳われたロキを父に持つ。12年前、世界を脅かした竜帝との戦いで相討ちとなりながらも倒し、英雄として讃えられる父を心から尊敬し誇りに思っている。その影響から青年期には自らも剣の道へと進み、現在では剣の国フォルセナで若手の中では右に出る者がいないほどの実力者となった。

父が戦死した報せの後、間もなく母シモーヌも持病の悪化で帰らぬ人となり、現在まで妹のウェンディと、母方の伯母であるステラとの3人で暮らしていた。

フォルセナで年に一度開かれる武術大会にて優勝を果たし、若手部門・王国一の剣士の座に輝いたが、その日の晩、夜営中にアルテナ紅蓮の魔導師が突如とし城を強襲、共に夜営を務めていた兵士たちは全員虐殺され、デュラン自身も彼の圧倒的な魔力の前に惨敗し重傷を負わされた。

プライドを粉砕され、さらには王国を侮辱されたデュランは、紅蓮の魔導師を倒す力を得るため、クラスチェンジの方法を求めて聖都ウェンデルを目指す。

ザンバラの茶長髪に屈強な体格が特徴の青年剣士。

負けず嫌いでぶっきらぼうな性格ではあるものの、妹ウェンディやその友達に懐かれていたり、近所では親しげに「デュランちゃん」などと呼ばれていたりと身近な人間には慕われている様子。仲間の兵士からも実力を高く買われている。

剣術の事しか頭にないような生活を送っていたためか、アンジェラにモーションをかけられても全く気付く様子もなく恋愛ごとにはとことん疎い

他人の前では父親の事を「親父」と呼ぶが、父本人に対しては「父さん」と呼びかけ、幼少期に父から言われた「お前は男の子だから母さんと妹を頼む」と言った言葉を愚直に守っていたりとかなりのお父さんっ子。

英雄王や妖精王など敬意を払ってる相手に対しては礼儀正しく敬語を使うが、赤の他人に対しては粗い言葉使いが多い。しかしそれも序盤のみで、気心がしれてくると口調が柔らかくなる(「すまん・悪かった」「お前ら」→「ごめん」「みんな」)ため、話が進むにつれて印象が変わりやすい。

デュラン・アンジェラルートでは、黒耀の騎士が死んだはずの父ロキであると知らされるも、既に自分の知っているかつての黄金の騎士ではないと悟り、正面から立ち向かう。

父親や紅蓮の魔道士との戦闘の中で、本当の強さとは守るべき者があって初めて得られるのだと語り、力ばかり追い求めていた序盤とは違い精神の成長をうかがわせる。

「正統派主人公」と製作スタッフに公言されているためか、ストーリーがラストまで熱い。

オープニングで父親の夢を見たり古の都ペダンで過去の父と出会ったりと物語の伏線が丁寧に引かれており、終盤は亡き父との戦い、因縁のライバルとの戦い、ラスボスは12年前に父が倒した仇が相手だったりと盛り上がる作りになっている。

リメイク版では、戦いに関するセリフが多く追加され、雪原や砂漠では平時の力をうまく出せない現状に嘆きながらも、修行になるとポジティブに捉え、行く先々でどんな敵がいるのか楽しみにする、修行好きの面が強調されている。

主人公の場合は新しい街に着くなり「どんな武器があるか」と心躍らせ、仲間キャラの場合は街では武器屋の周辺にいる事が多く、お金が貯まれば武器の購入を提案するなど、戦いとギミックが好きな少年らしい無邪気な様を散見させる。特殊会話イベントでは、同じく武芸者気質のあるケヴィンと互いの技を認め合い、いつか手合わせしたいとも語っている。

性能

武器は剣。攻撃力が主人公6人中最も高く、近接戦型のキャラクター。攻撃力の数値上はトップだが、攻撃が単発のため、トータルでは2回攻撃のケヴィンにやや劣る。しかし、攻守のバランスがいいため、序盤から物語終盤まで安定して強い。

リメイク版では、攻撃力トップの座はケヴィンに譲るも、火力は相変わらず高い。また、防御力数値が全キャラ中トップとなったほか、敵を引きつけたり味方のダメージを肩代わりするような便利なアビリティも多く、火力と耐久を兼ね備えた前衛になっている。リーチが長く、アーマー削りや敵を吹っ飛ばす力が強いため混戦を得意とし、癖がなく扱いやすい。強いて問題点を挙げるならば、攻撃の振りがやや遅いことと、ダメージを受けることが前提の調整がされている関係で、ノーダメージ勝利時のボーナスを得にくいことくらいか。

クラス2

ナイト

『ヒールライト』を習得。盾の装備が可能に。

回復できるようになったことで、攻守のバランスがよくなった。なんとなく守りのイメージがあるが、防御力自体に差はなく、盾による回避率で擬似的に耐久が上がるクラス。

リメイク版では、回避率の概念が廃止されたことで数値上の防御力が優れている設定に変更され、本当の意味で耐久力が増した。

グラディエーター

『フレイムセイバー』『アイスセイバー』『サンダーセイバー』『ダイヤセイバー』を習得。

四属性のセイバー魔法で敵の弱点を突き、ダメージを伸ばす攻撃型のクラス。攻撃力も光クラスより上。

リメイク版でも基本的な立ち回りは同じだが、『ガードセイバー』(セイバー魔法と同属性の被ダメージを15%ダウン)により、セイバー魔法を攻撃だけでなく守りにも転用できるようになった。

クラス3

ロードを除く3クラスがそろって必殺技の対象範囲が全体(SFC版)又は広範囲(リメイク版)。

パラディン

『セイントセイバー』を習得。

光属性のセイバー魔法を覚えられる貴重なクラス。終盤は光属性を弱点とする敵が多いので、これを持っているだけで非常に有利に立ち回れる。必殺技「閃光剣」は全体攻撃のため「オーラウェイブ」+「パワーアップ」による連携が非常に強い。それでいて精神が高くナイトから引き続き「ヒールライト」を使用可能なため相変わらず攻守バランスは抜群に良い。

リメイク版では、『守護』(味方の被ダメージを30%肩代わりする)や『ヒーリング』(一度にHP20%以上の被ダメージ時、HPを10%回復)など、タンクとしての役割を強化するアビリティを数多く習得。かといって守り一辺倒ではなく、『ピンチアタックII』(HP30%以下の時、攻撃力を30%アップ)といった攻撃に転じられるものもあり、前衛として非常に頼もしい能力を持つ。『ヒールライト』は単体掛けのままでも、自分だけがダメージを受ければ自己回復で解決と、ある意味割り切った方向性にシフトしている。

また、必殺技の閃光剣も自身中心かつ広範囲の敵に大ダメージというシンプルで使いやすい性能を有しており、雑魚殲滅や狩りなどで役に立つ。

結城信輝氏曰く「自分の中の『ナイト』のイメージ」との事。(イラストレーションブックより。)

ロード

『ティンクルレイン』を習得。『ヒールライト』が全体化。コスチュームが父親であるロキと同じ黄金の鎧となる。

回復役として使うなら、パラディンよりもこちら。必殺技の対象範囲が単体なのが難点。

専用の盾が二つもあり、「誓いの盾」は複数の状態異常を防ぐ効果があり、「金剛の盾」は最強の回避率を誇る。

リメイク版では、味方全体にバフを与えるアビリティを数多く習得。こちらは単独で耐えるというより、味方に被弾しても立て直せる方向に調整されている。『キュアヒール』(バトル中、魔法でのHP回復時、75%の確率で状態異常を回復)があれば『ティンクルレイン』はほぼ不要。

ソードマスター

『リーフセイバー』『ムーンセイバー』を習得。『フレイムセイバー』『アイスセイバー』『サンダーセイバー』『ダイヤセイバー』が全体化。

新たに覚えたセイバー魔法で、自給自足の戦いが可能になるクラス。その性質のためか、デュランの最終クラスでは最も人気がある。ついでにワンダラーと組めば、ルナとドリアードの魔法が完全に揃う。

リメイク版では、『攻乃型』(バトル中、攻撃力40%アップ、防御力40%ダウン)と『守乃型』(バトル中、防御力40%アップ、攻撃力40%ダウン)で状況に応じてアタッカーとタンクを切り替えられるようになり、よりテクニカルなクラスに。『弱点特効オール』(味方全員、弱点属性での与ダメージを8%アップ)も覚えられ、セイバー魔法全体化の恩恵も受けやすくなっている。

さらにもうひとつ目を惹くのが『一閃』『集中』といったクリティカルに関するアビリティ。一閃はデュエリストでも覚えるが、集中はこちら限定。なのでセイバーがなくても重い一撃を叩き込むことができる。

デュエリスト

『ダークセイバー』を習得。

デュランの最終クラスの中で、最も攻撃力に優れている。終盤は闇属性に耐性のある敵が多いため、『ダークセイバー』はほとんどオマケだが、必殺技「大地噴出剣」は「パワーアップ」込みで各主人公のラストダンジョンに登場するすべての雑魚敵を一撃で死に追いやることが出来る。

リメイク版では、『ガードセイバーII』(セイバー魔法と同属性の被ダメージを25%ダウン)で闇属性に耐性を得る手段として、『ダークセイバー』を生かしやすくなった。また、耐性を得る目的でセイバー魔法を使うと、半ば必然的に敵が耐性を持つ属性で殴ることに繋がるため、単体掛けのままの四属性セイバーはむしろ都合がいい。火力を伸ばすアビリティもあり、攻撃力の高さは健在。

ただし火力は申し分ないものの、必殺技の「大地噴出剣」の使い勝手があまり良くなく、敵を拘束してくれないので、動き回るタイプのボス相手には注意が必要。

結城信輝氏曰く「悪魔的な風貌でありながら悪役に見えない感じ」との事。(イラストレーションブックより。)

クラス4

セイヴァー

光の最上級クラス。

ロードルートの場合は能力アップオールを重複して付けるのもよし、パラディンルートの場合は本人の守護能力そのままに能力アップオールを併存させるのもよしと、クラス3の特徴がそのまま反映される形になる。

一方で固有アビリティの『超回復』(バトル中、最大HPを超える回復効果を受けた時、最大HPを超えて回復(最大30%))により、群を抜いて高い耐久力を持てるようになる。

セイヴァーは「救世主」を意味するが、最上級クラスの剣士ということでさりげなく「剣」を意味するセイバーとのダブルニーミングになっている。

ベルセルク

闇の最上級クラス。

通常攻撃で攻撃力が上がる固有アビリティの『バーサク』(通常攻撃ヒット時、攻撃力・防御力が2%アップ。最大30%)のほか、『一閃II』(クリティカル発生時、与ダメージを40%アップ)や『集中II』(クリティカル発生確率を40%アップ)によって、クリティカルヒットによる火力の増加を図ることができる。この戦法の場合はソードマスター経由が有利か。

余談

公式イラストで剣と共に盾を携えているデュランのイラストがよく掲載されているが、ゲームのシステム上、初期クラスのファイターは盾を装備することが出来ない。

ただしリメイク版では、ナイトにクラスチェンジ→「戦士の盾」を装備→クラス1に衣装変更の手順を踏むことで公式イラストの再現が可能になった。

デュランのデザインについて、聖剣伝説3でゲームデザインディレクターを担当した石井浩一氏は公式イラストブックで以下の様に答えている。

  • コナン・ザ・グレートの主人公がイメージの元。
  • 長髪にウェーブをかけ後方に流し、常に前進している雰囲気。
  • 視線を逸らす事なく、自分の意思に素直に体が動いてしまう。
  • 父の名に恥じないグラディエーターとしてのプライドから、最低限の装備にしているため肌の露出が多い。
  • 軍隊に所属するイメージの為、カーキ色にしている。

リメイク版の発売後に行われた公式サイトでの人気投票は5位。男性陣の中では最下位となってしまった。

編集内容:ECHOES of MANAでも担当なので追記