解説
タムリエル大陸北西部のHammerfell地方に多く住む種族。英語表記では『Redguard』。
プレイヤーキャラクターの種族として選択することもできる。
北アフリカ系民族がモデルで、やや中東系の顔に浅黒い肌と天パを持つ種族。特にレッドガード族の若い女性はエキゾチックな美女が多いことからタムリエルでも人気がある。
頑健な肉体に、毒や疾病に対する高い抵抗力と優れた身体能力を備えていることから、戦士や斥候として秀でた才能を持っている。同じ戦士系種族たるノルドとあえて差別化するならば、筋骨隆々なノルドは重戦士向けの種族だが、レッドガードは身のこなしを活かす、いわば技量戦士系と云ったところ。
近接武器として一般に曲がった刀(シミター)を用い、とりわけエリートであるアリクル戦士団の実力と執念深さは知られている。
元々は失われた大陸ヨクーダから渡ってきたラ・ガダと呼ばれる民族の末裔であり、古代ノルド族から分化したタムリエルの他の人間種族とは出自が異なるため、独特の文化風習を持っている。
総じて性格は独立心旺盛、ストイックで無愛想だがミステリアスで情熱的。
先祖崇拝の風習や生物の魂を自由かつ崇高なものとして捉える倫理観を持っていることから、魂縛の呪文や死霊術、人の魂を弄ぶDaedraに強い嫌悪感を抱いている者が多く、魔術師自体を邪な者として嫌う者も少なくない。
他方、変性魔法や回復魔法には理解を示す者もおり、『Skyrim』ではアリクル戦士の前でシャウト(スゥーム)を使うと「それが声秘術か」と感心される。
同様に武勇に優れるノルドとは、憎悪し合っているわけではないものの互いに対抗意識というか同属嫌悪のような感情を抱いており、犬猿の仲。もちろんノルドの街で仲良く暮らすレッドガードもいるが、交渉事でこの種族対立が微妙に影を落とすこともある。
例えばノルドの街・ホワイトランに人探しに来たアリクル戦士は、結構理不尽な理由で門前払いを喰らって追い出されている。
タムリエル大陸を統一した帝国とは、長年に渡って協調してきた。しかしThe Elder Scrolls Ⅴ Skyrimの時代には帝国とハイエルフ(アルトマー)が支配するアルドメリ自治領(サルモール)の大戦に巻き込まれる。レッドガードの戦士たちは帝国軍と共に勇敢に戦ってアルドメリを撃退した。
しかし、戦後の白金条約でHammerfell南部をアルドメリに割譲する事が決まって反発、進駐してきたサルモールを追い出して帝国からも独立した。この結果、サルモールと激しく対立する一方で、帝国との関係も悪化している。
第一紀にガイデン・シンジなる英雄を輩出している。
信仰
レッドガードはフォアベアーズとクラウンとで信仰する神が異なる。 (※1) (※2)
帝国寄りのフォアベアーズは、帝国の八大神と習合した信仰を持っており、時の竜神アカトシュを主神としている。
保守的なクラウンは旧ヨクーダ(ヨクダ)の頃からの古代の神々を信仰しており、「長身のパパ」の異名を持つラプトガを主神としている。
フォアベアーの神々 | 相当する神格 | 説明 |
---|---|---|
アカトシュ | シロディール帝国の神。耐久、無敵、そして永劫に続く正当性などの資質の象徴。 | |
ターヴァ | キナレス | 「鳥の神」「ヨクダの大気の魂」。故郷ヨクーダ大陸を失ったレッドガード達を新天地に導いたとされる。 |
ジュリアノス | 叡智と論理の神、文学、法学、歴史と矛盾の神。 | |
ディベラ | 美の女神。 | |
トゥワッカ | アーケイ | 「魂の神」「狡猾な神」。レッドガードにとっての死者の天国にあたる「碧落の岸」(へきらくのきし)の管理者。 |
ゼェト | ゼニタール | 農園と農耕の神。ゼニタールに類似。 |
モルワ | マーラ | ヨクダの「乳首の神」「豊穣の女神」。長身のパパの妻の中で最も愛されている。「もっと夫たちを手にするため」として4本腕で描かれる。 |
ステンダール | 「慈悲」「慈善」「正義」「正しき統治」の神。レッドガードのギャラント(騎士)からの信仰を受けている。 | |
レキ | 長身のパパの娘で「霊剣の聖人」「剣術の女神」。 | |
フーンディング | 異端者に対する勝利を司るヨクダの「前進の神」「道開きの神」。 | |
マルーク | マラキャス | ラ・ガーダ(レッドガード)に敵対する「群れの王」。ゴブリンを率いて襲ってきたとされるが、フーンディングの軍隊に敗北した後は東に敗走したという。 |
セプ | ロルカーン | ロルカーンのヨクダ版。長身のパパより生み出されたが、いくつもの神々を騙して定命の世界を作らせたとされる。 |
クラウンの神々 | 相当する神格 | 説明 |
---|---|---|
サタカル |
| 世界の皮(ワールドスキン)とも呼ばれる、全てを司る万物の神。アヌとパドメイの概念が結合したもので、世界を壊して次の世界を始めるという性質からノルド信仰におけるアルドゥインの要素も。 |
ラプトガ | クラウン信仰での主神。こちらの名前より「長身のパパ」の異名の方が有名。自身の仕事の助手としてセプを生み出す。 | |
トゥワッカ | 「魂の神」「狡猾な神」。レッドガードにとっての死者の天国にあたる「碧落の岸」(へきらくのきし)の管理者。 | |
ゼェト | 農園と農耕の神。 | |
モルワ | ヨクダの「乳首の神」「豊穣の女神」。長身のパパの妻の中で最も愛されている。「もっと夫たちを手にするため」として4本腕で描かれる。 | |
ターヴァ | 「鳥の神」「ヨクダの大気の魂」。 | |
オンシ | ヨクダの戦神である「骨剃りし者」。短剣を引き伸ばして剣を作り出す方法を人類に伝えたとされる。 | |
ダイアグナ | フーンディング | 元はフーンディングの化身だったが別途神格を得た神。オリハルコンの武器をヨクダの人々にもたらし、エルフの打倒に一役買ったとされる。 |
レキ | 長身のパパの娘で「霊剣の聖人」「剣術の女神」。 | |
フーンディング | 異端者に対する勝利を司るヨクダの「前進の神」「道開きの神」。 | |
マルーク | ラ・ガーダ(レッドガード)に敵対する「群れの王」。ゴブリンを率いて襲ってきたとされるが、フーンディングの軍隊に敗北した後は東に敗走したという。 | |
セプ | ロルカーン | ロルカーンのヨクダ版。長身のパパより生み出されたが、いくつもの神々を騙して定命の世界を作らせたとされる。 |
- (※1):帝国大学ミカエル・カルクソル修道士著『様々な宗派:クラウン・レッドガード』
- (※2):帝国大学ミカエル・カルクソル修道士著『様々な宗派:フォアベアー』