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追放魔術教官の後宮ハーレム生活の編集履歴

2021-07-07 23:36:37 バージョン

追放魔術教官の後宮ハーレム生活

ついほうまじゅつきょうかんのこうきゅうはーれむせいかつ

カクヨムに連載されているライトノベル小説。

書籍版

著者琴平稜
イラストさとうぽて
レーベルファンタジア文庫
既刊1巻(2021年現在)

概要

作者の琴平稜氏がデビューして五作目となる本作は「異世界に転生した主人公が、ワケありの後宮に追いやられるも、そこで出会った少女たちとともに成長し、いつしか世界最強へ」といったストーリーとなっている。

タイトルにも書かれてある通り「追放もの」と「ハーレム」に加え、「異世界転生」「ドレス×戦闘」「可憐で果敢な少女部隊」と作者の『スキ!』を詰め込んだものとなっている。

あと、寝取られは一切ない


あらすじ

異世界に転移したカヅノロクだが、“掃き溜め”と呼ばれる後宮に追放されてしまう。

彼は、後宮で暮らす姫達と出会い、交流を育んでいく。さらにはハズレスキルと思われた『魔力錬成』も実は魔術の根底を覆す最強のスキルであった。

その力でロクは魔術教官となり、姫達の魔術の才能を開花させる。その結果、“掃き溜め”と呼ばれていた後宮は大陸最強の“後宮部隊”へと成長していく。

一方、ロクを追放した勇者と王女は一切活躍できず、やがては落ちぶれていくのであった。


登場人物

後宮

  • カヅノロク(鹿角勒)

異世界に召喚された平凡な青年。28歳。

『魔力錬成』のみを授かったという理由だけで役立たずと罵られ、後宮に追放されてしまう。

魔術教官として姫たちの魔力を操作し、神姫達を成長させていく。


幼い頃に両親を事故で亡くし、養護施設に入っては何度も別々の親戚に引き取られ、高校を卒業して就職してからも様々な理由で転職せざるを得なくなるなど、自らを「究極のたらい回され体質」と自嘲している。そんなたらい回しの人生を送り続けたせいか、無意識に諦めようとする癖が身についてしまったが、他者を蔑ろにする程に心根が捻じ曲がる事はなかった。


『魔力錬成』は魔力回路を目視、調整できるスキル。

ロクの目線では魔力回路が光の模様として浮かび上がり、しかも魔力の光の色までも読み取れる。自らの魔力を他者に譲渡できるが、ロク自身は攻撃魔法を使いこなす事はできない。

一方で問題児と評された『祝福の剣』に魔力を吸われても平然としている。


  • リーズロッテ・ベイフォルン

ロクを最初に後宮に出迎えた姫。愛称はリゼ。

リボンがあしらわれた亜麻色の髪とルビーを思わせる真紅の瞳をしている。

愛嬌の中に気品さを持っているが、それ故につがいの意味を知って赤面する場面も。


ベイルフォン子爵家の長女として生まれたが、八歳の頃に妹であるシャロットと共に姿を消し、その影響ではしばみ色だった瞳も赤くなり、背中に黒いアザが刻まれてしまった(それが原因で彼女の身に魔族の力が宿ってしまい、発動する魔術も黒く禍々しくなっていた)。その事から貴族から陰口を叩かれた挙句、愛情深かった父からも冷たく接されて屋敷に幽閉される日々を送り、勇者召喚の儀では父から勘当される事となった。


彼女が入宮した理由は『あの日行方知れずとなった妹のシャロットを探し出し、再会する』為であり、勇者に仕えるのも魔族の情報が入り、冒険に連れて行ってもらおうとするため。


ロクに対しては魔術を再び使えることができた事、身体中に刻まれた黒いアザを見ても恐れることなく接したことから彼に全幅の信頼を寄せている。彼女もロクを魔術講師として神姫達に教えるきっかけを作り、結果的に諦めに支配されたロクを救う事となった。


  • ティティ・コルト

南のアルカナ諸島出身の姫。

肩まである長さの髪を編み込んだ髪型と、夏の海の様な蒼い瞳をしている。

小柄であどけない外見と、元気が漲るかのような性格をしており、「ドレスを纏った淑女」というよりは「おめかしした少女」という印象が強い。


大所帯の隊商で育ち、その生活を経て東洋の服や小物を好んでおり、身につけているドレスも東洋風の衣装をアレンジしたものとなっている。その隊商も飽きてしまい、やりたい事と行きたい所も見つからなかった上に、後宮の生活に憧れた事が入宮の経緯となっている(尤も、侍女のスパルタ教育に根を上げてしまったようだが)。


  • マノン・レイラーク

レイラーク家の公爵令嬢であった姫。

豊かに波打つ髪と、すみれ色の瞳をしている。

姫達を纏める立場にあり、お作法や教養などの教育をしている。

気品溢れる立ち振る舞いをしているが、策略家としての一面を持ち、ある理由で後宮に乗り込んだリュウキを追い返した。


入宮した理由は、『勇者を支え、大陸平和の礎となる』という父の、ひいてはレイラーク家の悲願を叶える為。


  • サーニャ

西方の騎馬の民出身の姫。

氷の彫刻のような短い銀色の髪と、淡い金色の瞳をしている。

あどけなさを残しながらも、口数は少なく、表情らしい表情を見せないが、ロクに信頼を寄せている。

体術に優れ、短剣でゴブリン四体を瞬殺した。馬をはじめとする動物との相性が良い。


  • フェリス・アルシェール

高名な家の出身である姫。

絹のような長い金色の髪と翡翠色の瞳をしている。

病弱であるが故に魔術が使えないばかりか、魔術講座も長らく欠席している。


その他

  • カタギリリュウキ(片桐龍騎)

ロクと共に異世界召喚された大学生。20歳前後。

強大なステータス、極大魔術、SSランク冒険者級のスキルを授かった事で勇者として持ち上げられ、彼の追放に加担する。


横暴で利己的、誰に対しても喧嘩腰で接している。加えて、強大な力を授かった事で増長してしまい、選びすぐりの冒険者パーティーでさえも追い払う、宮廷魔術師をクビにしていた。それが原因で周囲からの孤立を招きながらも、省みようとせずに一人で何でもやろうした。その結果、実績を挙げることができず、次第に落ちぶれていく。


書籍版では元いた世界でも上手くいかなかった事や、どん底に堕ちていく事への焦燥感を見せる場面が追加される。


  • ディアナ・スレアベル

トルキア王国の第一王女。白百合の聖女と称される。

ロクやリュウキを召喚するも、『魔力錬成』しか授からなかったロクを追放するが、彼女も結果的に落ちぶれていく。


礼節を弁えているが、『魔力錬成』だけ授かったロクを「外れクジにも劣るゴミクズ」、後宮を「おさがりの掃き溜め」と罵倒するなど、その本性は傲慢に満ちている。上記のようにロクを後宮に追放させたのも「役立たずを召喚してしまった聖女」という汚点を揉み消すのが狙いであった。

反対にリュウキには「私たち二人で、新たな神話を築きましょう?」と好意的な態度を見せているが、自分が勇者を支え続けた後宮に変わる新しい神話へと成り代わろうとロクに推測されている。


  • ルディウス・スレアベル

トルキア王国の国王。


  • グレン

トルキア王国将軍。黒い鎧に身を包んだ壮年の男性。外見年齢は四十代前半と思われる。

右腕を酷使しすぎた弊害で、数年前から右手で魔術を発動できなくなったが、ロクのスキルによって改善された。


良識的な人物であり、リュウキの横暴な行為を度々窘めている場面がある。


  • アイゼン・ベイフォルン

ベイルフォン家の当主にして、領主。妻は故人となっている。

領民に慕われ、愛情深い人物であったが、シャロットの失踪とリゼが魔族の呪いがかかったことを知ると、リゼに対して「もう自分の娘ではない」と突き放し、誰の目にも当たらないように屋敷に幽閉した。

勇者召喚の儀が訪れた時、勘当という形で後宮に送ったが、実は自らの収める領地が15年前から瘴気が蔓延ってしまい、リゼを失わせないために敢えてその態度を取っていた(前述の幽閉も、口さがない噂を鵜呑みにした他の貴族からリゼを守る為だったと考えられる)。


半年後には瘴気に冒されて床に就き、苦しげに呼吸をする程の重篤な状態に陥っていたが、ロクたちがダンジョンの主であるキメラを討伐した事で、瘴気が抜け落ちて快方に向かった。リゼにあの時の仕打ちを謝罪し、親子の間で和解を果たした。


  • シャロット

ベイフォルン家の次女にして、リゼの一つ下の妹。

母親は彼女を産んでから病に倒れ、程なくして亡くなった。


姉であるリゼを慕っていたが7歳の頃にリゼと共に姿を消し、未だ行方不明となっている。

この出来事はリゼの心に暗い影を落とし、同時に彼女を探すことを誓っている。


用語

勇者に仕える神姫達が詰める宮殿。

魔王との戦いを終えた勇者が元の世界に帰還し、残された神姫達は勇者が戻った際に、再び寄り添い支える事が出来る様に神殿を建てて暮らし、それが時を経て後宮という形で残った。

現在でも、祝福の実が生る(=召喚の儀が近くなる)と、大陸中から妙齢の女性が入宮するために集っていく(大陸中から集められた姫だけで50人近くおり、侍女や宮女を含めると400人にのぼるなど、それなりの人数である事が伺える)。

出身地はおろか、入宮した理由も千差万別となっており、後宮に集った者も、貴族・農民・商人の娘と身分も様々であるが、後宮の少女達は身分に拘らず『姫』と呼ぶのが慣習となっている(これは、神話の神姫に準えている)。

勇者の生活を潤すために礼儀作法や料理、裁縫、詩歌、文学、芸術、手跡といったあらゆる教養を学んでおり、入宮すると、役目が終わっても衣食住と手当が一生保証される。


しかし、神話を知らず、単に異世界の勇者が過ごし、妻を選ぶ場所として認識している者が殆どであり、半年前に召喚された先代勇者が後宮に訪れることなく先代聖女を連れて失踪した。加えて、上述における後宮に入宮した女性は「少々ワケありのご息女が多い」という事情から、トルキア王国では「おさがりの掃き溜め」と揶揄される者もいる。

その為、講義らしい講義もなく半ば放置され、王宮からの支援もなく、かつて行われた魔術や剣術の講義も廃れてしまった。マノンもできる範囲で神姫達の教育をしているものの手が回らず、勇者を迎える使命を果たせないまま解体されると思われた矢先に、祝福の実が生るで存続する事となった。追放されたロクを魔術講師として迎えスキルによって神姫達の才能が開花していく。


ちなみにロクは当初、現実世界における後宮を思い浮かべたシーンがあった。


  • 神器

神の力を授かりし武器。通常の武器が聞かない高位の魔族を打ち倒せる唯一の武器。

意志を持つ武器であり、神器が持ち主を選ぶというシステムがある。

元は神姫が使っていたが、年を経るごとに使える者が減少し、異世界より来りし勇者にしか使いこなせなくなった。おまけに、王宮が管理している上に、前述の事情から後宮に詰める神姫では確かめる事ができない。


  • 魔族

魔王の麾下である存在。

高位の魔族では通常の武器は通用せず、神器でしか打ち倒す事ができない。


  • 魔王

千年前、北の果てにある《瘴気の巣》より大陸全土を闇に飲もうと牙を向いたが、異世界より召喚された勇者と神器を抱えた神姫達によって封じられてしまった。


  • 勇者

異世界から召喚された者。初代勇者は魔王を封印した後、元の世界に帰還した。

勇者を召喚するには、媒体である「祝福の実」と聖女と呼ばれる巫女が必要。


  • 祝福の実

『大陸樹』に生り、勇者召喚の義の媒体となる実。

大陸に危機が訪れる際に生り、結実するまでは百年であったり、二年程と様々であるが、半年は前例がない。


  • 聖女

勇者を召喚することが出来る巫女。


  • 精霊獣

神の使いである生き物。心が清い人間にしか懐く事はない。


  • 魔術

血統や才能、素質といった要素が深く関わり、中でも持って生まれた血統が大きく、貴族の血が魔術の才能を左右される。しかし、魔術を使うには知識と練習が不可欠であり、農民や商人といった庶民は練習できる時間が確保できない為、魔術に触れる機会がない。


それ故に、必然的に貴族の方が魔術へのアドバンテージがあるが、例え貴族の名門に生まれた者でも、何かしらの理由で魔術が使えない事もある。逆に言えば、練習できる時間とコツを掴み、上手に教えてくれる先生さえいれば、貴族でなくとも魔術を使う事ができる。


  • 魔術士

上記の魔術を使いこなす者。

魔術を「努力と血脈の結晶であり誇りそのもの」と捉えているが、ある人物からすれば昨今の魔術師を「無用なプライドばかりを肥え太らせている」と酷評されている。


  • 魔力

あまねく生き物に宿る命の源流であり、魔術の素。

生まれた時から体内に存在し、血液のように全身に行き渡っており、その道筋を魔術回路と呼んでいる(ちなみに植物にも魔力を宿しているため、野菜にもうっすらとであるが魔力回路がある)。


魔力の光はおおよそ四色であり、赤、青、緑、黄色。これらは四元素の属性たる火、水、風、土に対応している。個人の体質や気質ごとに、それぞれ相性のいい属性があるが、まれに紫や琥珀色も存在する。

『浮魔球』と『魔矢』は魔術の基礎中の基礎とされている。


  • ダンジョン

『瘴気』の発生源。『瘴気の巣』と呼ばれている。

『瘴気』は人間を始めとする生き物を害する性質を持ち、ダンジョンの主を撃破しない限りは『瘴気』が消えることはない。


  • ベイフォルン領

ベイフォルン子爵家が治めている土地。

あまり豊かとは言えないが、養蚕業が盛んで、絹の産地として知られている。

しかし、北方を支配する魔族『暴虐のカリオドス』の影響が強く、15年程前から瘴気が蔓延してしまう。冒険者に依頼したものの、肝心のダンジョンの位置が特定できず、手間取る内に蚕が病んで養蚕業に打撃を受けてしまった。

だが、ロクたちがダンジョンの主であるキメラを撃破した事で瘴気は晴れた。


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