概要
ニコラス・D・ウルフウッドとミリィ・トンプソンのカップリング。ほぼアニメ版限定ではあるが一応公式カップリングである。
このためこれをテーマにしたイラストの大半はアニメ版準拠となっている(主にミリィの髪型や色で判別可能)。
馴れ初めはアニメオリジナルストーリーである11話にて、ゲストキャラクターの少女を助けるために2人が「妊娠中の若夫婦」を演じたこと。このときミリィは結構ノリノリで演技していた一方でウルフウッドはかなりぎこちなかったが、その後も所々で軽口で「あなた」「ハニー」と呼び合うなどお互いに親しく接するようになる。
その後物語終盤の23話にて、前話で起きてしまったヴァッシュとの諍いや師匠の登場と指令によって精神的に追い詰められたウルフウッドをミリィが抱きしめたことで明確に相思相愛となり、一夜を共にする。しかしその後の戦闘でウルフウッドは致命傷を負ってしまい、死別することになってしまった。
死の直前にウルフウッドは自分がもう仲間たちと共に生きることができないことを悔やんだが、その際脳裏に浮かんだのは故郷である孤児院の子供たちと共にいるミリィの姿だった。
その後ミリィは悲しみに暮れながらもメリルと共に職務に復帰することを選び、その際ウルフウッドの遺品となったパニッシャーを受け継いで一時所有する。25話の終盤ではナイブズとの決戦に向かうヴァッシュにパニッシャーを託すが、その際にヴァッシュが言った「結構重いね」という言葉に対して、笑顔で「当然です、慈悲がぎょーさん詰まってますから」と力強く返した(これは原作におけるウルフウッド死後のヴァッシュとリヴィオの会話にも通じる)。
原作では恋仲にはならない。そもそも展開を整理すると、原作においてウルフウッドと保険屋コンビが一緒に行動していた期間は判明している限りでは長く見積もっても合計で数日程度しかない。
しかしマキシマム3巻で2年ぶりに再会(ヴァッシュよりも先)した際にはミリィがウルフウッドに気安くあいさつをしていたり、4~5巻でミッドバレイから受けたダメージによって一時的にウルフウッドが視力を失った際には一緒に行動して支えようとするなど、直接の絡み自体はそれなりにある。
また、5巻でヴァッシュの『力』の暴走によって周囲が消滅の危機に瀕した際には、ウルフウッドが拳銃を向けながらもミリィに自分を置いて逃げるように一喝し、それに彼女が頑として応じなかったことで巻き込んでしまうことを内心悔やむなど、ミリィを「守るべき対象」としては強く意識していたことが分かる。後のヴァッシュの発言からも分かるが、ウルフウッドは「故郷の子供たちを守る」という目的のために生き、そのために常に自分が生き延びることを第一に考えて行動していたが、作中で彼が「自分の命よりも他者の命」を優先する明確な行動をとった最初の対象がこのときのミリィであった。
その後6巻で保険屋コンビはヴァッシュ・ウルフウッドと別れてしまい、再び合流した11巻では既にウルフウッドが死亡した後だった。ミリィはウルフウッドの死を察した際には号泣しており、恋仲にはならなかったものの原作の彼女もウルフウッドに想いを寄せていた可能性が示唆されている。
原作完結後に発売された公式アンソロジーに収録された短編漫画では、本編終了後のミリィと思われる老婆が自室にヴァッシュとウルフウッドが一緒に写った写真を飾っている。