ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク
CV:西村朋紘
ナイブズ配下の異能者集団GUNG-HO-GUNSの一員。ありとあらゆる”音”を自在に操作することが出来る驚異的な演奏力と聴覚を持ったサックス演奏者で、「音界の覇者」と呼ばれる。
戦闘法は、物質を破壊する衝撃波、聴くものの脳を死滅させる殺人音波を、対象にピンポイント、もしくはその周囲無差別に行うといった直接攻撃、周囲の音を自身が奏でる音をぶつけることで無音状態にしてしまう人間ノイズキャンセリングにより効果的に利用しての他のメンバーへの戦闘の支援と多彩。
その不可視の音による攻撃は相手にとってほぼ回避不能な恐ろしいものではあるが、楽器が無い、もしくは楽器が音を出せなければ彼個人の戦闘力は人間として平均的なものであり、サックス自体にも機関銃を仕込むなど工夫を凝らしている。
人物
戦闘や殺人を好みナイブズに心酔し、死の概念が欠如しがちな他のGUNG-HO-GUNSメンバーとは違い、ナイブズやヴァッシュ・ザ・スタンピードといった規格外の存在に恐怖を抱いている人物である。
彼自身は元々楽器を使った殺害を行う殺し屋トリオの一人であったため善人ではないが、人としてはまっとうな価値観の持ち主であり、物語が進むにつれて規格外の存在と常に隣り合わせという死への恐怖からGUNG-HO-GUNS脱走を意図するようになった。
そもそも異常者揃いのGUNG-HO-GUNSにミッドバレイが所属するのも、ナイブズに殺人現場を見られた暗殺仲間が、その規格外ぶりを本能的に察したミッドバレイの制止を聞かず口封じを図った為に、斬り刻まれ返り討ちにあう光景を目の当たりにし、否応なくナイブズのスカウトに応じた感が強く、GUNG-HO-GUNSの中ではまだ常識を持っているミッドバレイは、その中で一番常識人に近いホッパード・ザ・ガントレットとは奇妙な友誼を持っていた。
それもあって、ミッドバレイの心情を察したガントレットから脱走に協力する代わりにナイブズの命令に反するヴァッシュ殺害の手助けをして欲しいとの提案を受け、ミッドバレイは彼と共にヴァッシュとの対戦に名乗りをあげる。
この対戦ではニコラス・D・ウルフウッドに普通の人間ならば即死状態の打撃を与え、ナイブズの目を振り切る為に監視役のザジ・ザ・ビーストをガントレットと共に殺害し、自らは無防備になる危険を犯してまでヴァッシュの周囲を無音状態とし、ガントレットの手で仇のヴァッシュを討たせようとサポートするが、ウルフウッドの想定外の回復力、ミリィ・トンプソンの乱入もありガントレットは敗北し、ミッドバレイも彼の脱走計画を当初から察知して連れ戻しに来たレガート・ブルーサマーズを拒絶して銃を向けた為に粛正される事となる。
アニメ版
終始レガートの副官や側近とも言える立ち位置に就いており、性格も冷静で淡々としていた。
また原作の様なレガートやナイブズに恐怖している描写は存在しないものの、自立型プラントを優良種、人間を劣等種と卑下している様子が見受けられる
(ヴァッシュに対する皮肉や嫌味の意味合いも有ると思われる)
攻撃方法も音波と言うより音の衝撃を演奏しながら放つ戦い方をしていた。
また、その最期もレガートからの粛清ではなくサックスの一部を壊され戦えなくなったが故の故意の自爆による自殺であった。
余談
モデルは東京スカパラダイスオーケストラのサックス奏者・谷中敦
（「ミッド」＝「中」、「バレイ」＝「谷」と、名前もそのまんまである）。
