概要
インド北部〜中国国境付近に生息するクワガタの一種。
標準和名はウエストウッディオオシカクワガタ及びウエストウッドオオシカクワガタ。また、図鑑などではオオシカクワガタという和名が使われることが多い。当記事ではpixivのタグで使われている通称を使用している。
シカクワガタと付いているがシカクワガタ属(Rhaetulus属)ではなく一属一種のオオシカクワガタ属(Rhaetus属)に属している。
クワガタの王様、クワガタの最高峰と呼ばれ、昆虫業界ではカブトムシのヘラクレスオオカブトと人気を二分し、20万円弱〜数十万円で取引されている。ヘラクレス血統ものの個体が同程度の価格で取引されるため、まさしく業界トップの君臨する知名度、人気を誇っていることが窺える。
ちなみにヘラクレスと何かと比較されがちなギラファノコギリクワガタは最大亜種のケイスケ亜種で数千円、最も貴重なニルギリ亜種ですら数万円のため本種の足元にも及ばない。これはギラファがインドネシア等で大量に採集、輸入されてくることや、甲虫王者ムシキングなどのエンターテイメント作品により一般知名度が高まった種であり外国産カブトムシクワガタの輸入解禁当初は業界的な需要があまり無かったためと思われる。
生態
標高1500m以上の山岳地帯で得られ、珍品とされる。
フタマタクワガタやシカクワガタと同じ材(朽木)に産卵するタイプのクワガタのため飼育には質の良い産卵材が不可欠。
幼虫期間は小型個体は1年、大型個体は2年。羽化後約1年休眠する。つまり幼虫が生まれてから産卵できるようになるまで計最長3年かかる。このことも価値に拍車をかけている。
♂は最大100㎜を超える個体が野外で確認されているが、そのような個体には一体どれだけの値が付くのだろうか…
ミャンマー〜中国雲南省にかけて亜種カズミアエが生息。
原名亜種よりも一回り小さく、飼育野外ともに最大でも80㎜台後半のものしか確認されていない。
メディアでの扱い
新甲虫王者ムシキング
最初期の2015ファーストより「オオシカクワガタ」の名で登場。また「Vガジェ&カードセット水」封入。
旧作未参戦の甲虫としては初の新規参戦となった。
肩書きは「高層の支配者」、階級はSR。必殺技はチョキ、「オオシカスクリュー」。性格はディフェンス。
激闘1弾以降は「ウエストウッドオオシカクワガタ」に名義が変更されるほか、同弾イベントでSSRに覚醒する。
覚醒後の肩書きは「ヒマラヤの覇王」、必殺技は「アヴァランチスクリュー」。
こむしちゃんのかんづめ
24弾にてウエストウッディクワガタという名称で登場。塗装無し(黒)と金メッキ、銀メッキカラーのものが収録された。