第1期GAT-Xのデータが収集された時点で、地球連合軍において開発されたG兵器のシリーズ。開発は軍需産業複合体の主導である。ハルバートンと反目していた派閥であるが、ヘリオポリスでの開発時にも理事であるムルタ・アズラエルの腹心であるウィリアム・サザーランドに査察させていたため技術を引き抜く事は容易であった。
「後期GAT-Xシリーズ」「第2期GAT-Xシリーズ」などの呼称が用いられる。
フレーム構造などは基本構成は第1期GAT-Xを踏襲するが、装甲はTP装甲に改変され省電力化を図っている。
第1期GAT-Xが量産化のトライアルを前提としていたのに対し、こちらでは決戦兵器としてのワンオフと当初から量産化・局地対応を前提とした機体とで完全に二分される。前者がカラミティ、フォビドゥン、レイダーの3機で、これらは砲戦・指揮管制、強襲・防衛、機動戦闘といったMSの戦闘ドクトリンに必須な要素を振り分けた特化機を作り、連携運用する事で相互補完する関係にある。それ故に一般的なナチュラルでは対応しきれない機体となったため、身体能力を強化したブーステッドマンの専用機となった。
このうちレイダーのみは当初から制式採用が決定していた量産機の設計を基にして先行投入した改装機で、制式採用機の方は成層圏戦闘爆撃機GAT-333レイダーとして完成している。
また、フォビドゥンは対エネルギー装甲の応用性から水陸両用機のテストベッドとなり、そうした派生機が量産化される過程で後に700番台(水陸両用)というナンバリングを生んだ。
カラミティも汎用性の高いフレームを生かし、ストライクのストライカーパックシステムに次ぐ新たな万能機開発計画の導入も検討されていたが、本体のユニットコストと拡張時のパーツ点数増加から見送られている。
第1期GAT-Xの際に純粋な神経接続ではナチュラルへの対応に制約が生まれる事は判明していたため、操縦系統はOSに予め動作パターンをインプットし、パイロット側のレスポンスからシステムが予測する半自動操縦を導入した。これはワンオフ・量産型に限らず地球連合軍におけるナチュラル専用機におけるスタンダードとなった。第2期GAT-Xとダガーシリーズのコクピットはまったく同じ物なのも、このためである。
該当機種(第2期GAT-X)
GAT-X131 カラミティガンダム
GAT-X133 ソードカラミティ
GAT-X252 フォビドゥンガンダム
GAT-X255 フォビドゥンブルー
GAT-706S ディープフォビドゥン
GAT-707E フォビドゥンヴォーテクス
GAT-X370 レイダーガンダム
GAT-333 レイダー制式仕様
GAT-X399/Q ワイルドダガー