機体データ
型式番号 | GAT-707E |
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所属 | 地球連合軍 |
開発 | 大西洋連邦 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 17.47m |
装甲材質 |
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固定武装 |
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携行武装 | トライデント |
概要
GAT-X255 フォビドゥンブルー直系の水中用量産型モビルスーツであり、同系列の最終生産モデルでもある。機体名称の「ヴォーテクス」は英語で「渦」を意味する。
基本性能と外観はフォビドゥンブルーとほぼ同一だが、先発量産機であるGAT-706S ディープフォビドゥンから技術的なフィードバックを受けて改良されており、胴体周辺にはチタニウム耐圧殻が採用され、潜行深度の向上及び潜水時間の延長が図られている。
先発量産機であるディープフォビドゥンがGATシリーズと部品の共通化でダガー系の意匠が散見される外観に変更された事でガンダムタイプのフォビドゥンブルーから大きく変わったことに対して、本機はフォビドゥンブルーとほとんど変わらない外観に戻されており、見た目はガンダムタイプとなっている。
地球連合軍最高司令部であるヘブンズベース基地に配備されており、進撃するグーン、ゾノに加えて最新鋭のアッシュを迎え撃った。戦闘自体は連合の敗北に終わってしまったが、一機は魚雷でグーンを仕留めた後、高速でアッシュに肉薄し、トライデントで頭から突き刺して撃破するなど、ザフトの最新鋭水中機を難なく倒している。一方で、一部の機体は胴体部へのフォノンメーザー砲を食らって撃墜されている。
武装
フォビドゥンブルーを参照。改良されているかは不明。
バリエーション
ロートフォビドゥン
アクタイオン社によるフォビドゥンの再設計機。予算の都合で本機を素体に大戦期のフォビドゥンが再現された上で、その再現機を再設計すると言う過程で開発されている(レイダーも同様の過程で再設計されている)。
余談
メディア上の初出は『DESTINY』のヘブンズベース攻略戦となるが、当初は「フォビドゥンブルー」が登場する触れ込みでアナウンスされていた(当時の模型誌等)。放送当時の公式ホームページでも「フォビドゥンブルー」で紹介されており、放送からしばらくして「フォビドゥンヴォーテクス」が設定された後もフォビドゥンブルー名義が20年近く続いていた。『FREEDOM』の放映に合わせて修正が入ったようで、現在はフォビドゥンヴォーテクスが表示される。
放送時の映像フィルムではフォビドゥンブルーの設定に準じて「4機」、つまり設定上の「現存する全ての機体」を出演させていた。満を持して登場したフォビドゥンブルーであったが、ここで問題が浮上する(水陸両用なだけに)。この機数では、同時期に並行展開していた外伝作品『ASTRAY』シリーズと辻褄が合わなくなるためである。同シリーズでは設定上4機存在するフォビドゥンブルーの1機は大西洋連邦からロンド・ミナ・サハク率いるアメノミハシラへ譲渡され、さらに1機は『DESTINY ASTRAY』における南米独立戦争(時系列上、『DESTINY』以前の出来事)で離反して敵対している。つまり、ヘブンズベース攻防戦の際には、連合には2機のフォビドゥンブルーしか残されていない。
この辻褄合わせから『DESTINY』映像中に登場する機体はフォビドゥンブルーと同様の外観を持ちながらも仕様を更新した量産機であるフォビドゥンヴォーテクスとして再度アナウンスされるに至り、この設定改変の際にディープフォビドゥンの設定を組み込んで、ちゃっかりパワーアップまでした(ザフト水泳部の皆様方の心境や如何に)。
結局は矛盾解消の後付けなのだが、そもそも見た目は変わっていないのでヘブンズベース攻防戦での『フォビドゥンヴォーテクス』の中に真の『フォビドゥンブルー』が紛れ込んでいても気付きようがないのである。なんせ映像では4機出ているからね。