ロートフォビドゥン
ろーとふぉびどぅん
アクタイオン・インダストリー社主催のGAT-Xシリーズ再生プロジェクト「アクタイオン・プロジェクト」の一環として開発されたフォビドゥンの強化再生機。
筆頭の「ロート」とは「赤」を意味する独語(どこかの企業とは無関係。スペルも異なる)で、その名の通り、機体に赤いアクセントが入れられている。赤と黒の配色となったため、後に開発される大型MSの原型となった機体の一つと言われているが真偽は謎である。
ゲルプレイダーも同様に黄色いアクセントが随所に入れられた。ブラウカラミティの青を加えて「赤・青・黄」となるが、ヴァレリオ曰く「戦場でも目立つ配色にした」のが理由。
生体CPU用のフォビドゥンをさらに発展させるというコンセプトで開発されており、ベースとなった機体の能力を2倍に増強し、尚且つ弱点もカバーするというコンセプトのもとに開発され、武装を大幅に強化。これらの改修によって特に下半身部分にボリュームが増した。
ブラウカラミティ開発時に大量の予算を使ったしわ寄せとして、ゲルプレイダー同様、原型機の再生が出来ず、ベースにはある程度量産されていたフォビドゥンヴォーテクスが使われている。機体性能と武装レイアウトにはフォビドゥンの装備を再現・踏襲しており、さらには新規の武装も追加されているため改造の総費用はブラウカラミティに次に高い。
単独の運用は想定されておらず、ブラウカラミティやゲルプレイダーとの運用を前提に設計されている。さらには人工知能「80」を搭載した無人化が行われ、トリオシステムと呼称される連携システムも導入されている。
結果的にではあるが3機の中でもっとも機能強化が成功した機体(ブラウは過多な重武装ゆえの機動力の低さが問題視された。ゲルプは武装のバランスが悪いうえにこれと言った革新的な技術を採用していない)となり、特にゲシュマイディッヒ・パンツァーの改良は評価され、後の連合MSにも採用されることとなった。
- 拡散ビーム砲
ベース機にはない新装備。強襲形態用の迎撃武器で、バックパックのフレスベルグとエクツァーンの間に二門ある。デストロイの装備を彷彿させる代物である。
- 誘導プラズマ砲「フレスベルグ」
原型機よりも大出力、大口径になり砲身も延長されている。これにより射程距離の延長を実現、ゲシュマイディッヒ・パンツァーとの併用により全方位に発射することが可能となった。
- 重吻双首鎌「ツインニーズヘグ」
柄の両側に刃を持つ左右対称の鎌。刃が反対側にも追加されスピアも2基に増設され貫通力を高めた。刀身は可動するため並列にすることで切断能力を増加できる。銛として使用することも可能。
- エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」
フォビドゥンの代名詞ともいえる光学的装甲。フロントスカートと脚部にコロイド粒子噴出孔が増設され、全方位に展開が可能となった。
元々は物理的に4枚増設する予定であったが、出力の観点から戦艦に用いられる対ビーム用粒子の放出装置を増設し、効果を増強する事で解決している。これにより広範囲に展開できる仕様となり、なおかつコストダウンにもつながったため、後に大型MSであるデストロイに採用されることとなった。
- 88mmレールガン「エクツァーン」
- 115mm機関砲「アルムフォイヤー」
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
原型機と同様の武装。イーゲルシュテルン以外は原型機同様に再生したもの。