建国(伝承では紀元前753年)以来の都市国家から発して地中海周辺地域を支配する大帝国にまで発展した「ローマ」を称した国家の総称。
正式な国号は「元老院ならびにローマ市民」(SPQR)。
紀元前2世紀頃以降、都市国家の枠を超えた大国になって以降は「ローマ帝国」と称される。
紀元前27年にオクタウィアヌス(アウグストゥス)が全権を掌握し、帝政期へ移行。
395年の東西分裂確定後、地中海東部を主領域として存続した国家は「東ローマ帝国」あるいは「ビザンティン帝国」と称されたが、当該国家自身は最後まで「ローマ(帝国)」を自称していた。