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編集者:九頭 龍怖
編集内容:文章の加筆・修正。

概要

CV玄田哲章

主人公・冴羽獠のライバル。禿頭にかなりの巨漢(獠よりも背が高い)で、常にサングラスをかけている。

獠の同業者で、元傭兵のスイーパー。巨体を活かして主にバズーカ等の重火器を愛用する。口癖は「フン」。

年齢や誕生日等は不明だが、獠や美樹よりも年上である(美樹が8歳の時に出会っている過去から、少なくとも彼女より年齢は15〜20歳くらいは離れていると思われる)。また獠や美樹とは異なり、裏社会に入るきっかけや家族等は語られていない。

戦友達からは名前の隼から専ら「ファルコン」のコードネームで呼び、本名が登場するのは滅多にない。当初は埠頭の倉庫街を拠点に活動していたが、紆余曲折の内に喫茶店『キャッツ・アイ』のマスターとして表面上働く事になる。

原作とアニメでは登場する回が異なり、アニメでは比較的早いタイミングで登場し、準レギュラーになっている。原作では美樹より以前のパートナーの存在は語られていないが、アニメではアメリカに居た頃にヘイワードなる男性と組んで、仕事をしていたらしい。『2』ではそのヘイワードの娘が登場し、海坊主が主役になる前後編のオリジナルエピソードが作られた。またアニメやテレビスペシャル等では、ギャグキャラクター的な要素も多い。

尚、『エンジェル・ハート』に登場するファルコンは、北条司氏曰く、「日本人の”伊集院隼人”ではなく、アフリカ系アメリカ人”ファルコン”」としているが、本項ではほぼ同一として扱う。

性格

獠とは対照的に、非常にストイックで、外見に似合わず優しく純情。その為か、劇中及びアニメオリジナルでは高確率で美樹や、氷室真希を初めとして女性にモテ、本人も女性には非常に紳士的に接する。アニメ版では彼に助けられた女子高生達が、彼のファンクラブを作りたいと申し出ていたエピソードもある。

しかし、女性に言い寄られたり、他人がイチャイチャしているのを見るとすぐに真っ赤になり、頭から湯気を噴出す(ニックネーム外で「くそダコ」「ゆでダコ」とも呼ばれる)。それでもメディアを問わず、女性関連のフラグは建ちまくっている。

一方で凄まじい大食漢で、女優佐藤由美子のファンでもあり、彼女の自作自演殺人依頼を大量の昼飯1回分だけを獠に奢られ、白紙撤回させられ、生きる希望を見出させる逆依頼をされた。テレビスペシャル「グッドバイ・マイ・スイート・ハート」によると、宝塚スター・真風笑美の熱烈なファンでもあるらしい。

酒にも強く、槇村香との初対面時には、ワイルドターキーを瓶から直に一気飲みしている。意外にも猫が大の苦手で、見る(視力を失ってからは鳴き声を聞く)と失神する(『エンジェル・ハート』では猫アレルギーの設定が追加)。獠は依頼以外に巻き込んでも黙認する彼を自白させる強行手段として、発覚後は多用している。

スイーパーとしてのプライドが高く、獠を殺してNo. 1になろうとしていた殺し屋に対して、自分と戦わなかった事実に憤慨していた。裏稼業に身を置きながらも正々堂々を好み、卑怯な手段を行使した者には容赦しない面もある。

人間関係

獠との関係

獠とは親友かつ宿敵。真面目な海坊主を獠がからかい、海坊主がムキになるのかお約束となっている。普段は憎まれ口を叩き合う悪友のような関係だが、時にはスイーパーの誇りを賭けて死闘を繰り広げた場面もある。

この世界で敵に回したらもっとも厄介な奴の一人」とは獠の言で、海坊主もその実力を認め、「おれにも説明できない気持ちがうずく」と、2人の決闘時に漏らしていた。

尚、「本名が立派過ぎる」として、海坊主の名前を付けたのも彼であり、その愛称が余りにも本人に似合い過ぎて、誰も本名を呼ばなくなった為、お返しに「新宿の種馬」の愛称を獠に付けている(が、お互い結構気に入っているようなところもある)。だが、無類の女好きにはほとほと閉口している。

かつて傭兵時代に、エンジェルダストを投与された獠と戦い攻撃を受けるが、その過去は恨んではいない。また、流石に海原神までは知らなかったが、マリィーの父が獠の親代わりで戦いの師である等は知っていた。

美樹との関係

美樹とは、パートナーであり、共に「喫茶キャッツ・アイ」を切り盛りする店主。

美樹は愛しているが「裏の世界で愛する者を守り抜く自信がない」と、獠同様に不器用で普段は中々素直になれない。

ある内戦国で孤児となった彼女を保護し、面倒を見たのが出会い。戦場で自分が居なくなってからも生きていけるよう、護身の為に傭兵のノウハウを教えるが、海坊主を慕う彼女は成長後、役に立ちたい為に「傭兵部隊に加わる」と言い出す。海坊主は幼い彼女を傭兵として育て、戦いの世界に巻き込んでしまった事実を後悔して姿を消す。その気持ちから上記の理由に加えて彼女を愛してはいるものの、逃げ続けていた。

しかし、日本にやって来た美樹が自分との賭けに勝った事、彼女から気持ちを伝えられて以降パートナーとして認め、傍に置くようになる。

視力が悪化した際には美樹を突き放そうとするが、獠との決闘の後、美樹からの想いを聞かされて彼女との関係も進展する。そして原作の最終話では結婚し、名実共に本当のパートナーになった。

香との関係

ライバルのパートナーだが、その関係は険悪ではない。海坊主は無愛想だが、香に対して師匠兼友人のように接している。香の方も海坊主をとても慕っており、彼は不器用な獠に苦労する香を気に掛けている。

香にはトラップの技術を伝授しており、彼の影響なのか、香の戦闘スタイルは非常に豪快なものである。

中盤ではマリィーから獠の過去を話され、自分が信頼されていなかったと落ち込む彼女に、「獠は香を特別な『パートナー以上のパートナー』として見ている」と励ました。更に獠は過去を話した事実はなく、マリィーは父から聞いたのだと補足し、香が立ち直るきっかけを作る。

因みに、香は彼をそのまま「海坊主さん」と呼んでいる。

戦闘能力

作中では数少ない獠と互角に渡り合える戦闘能力・技術の持ち主。

38口径の拳銃を背中に複数回撃たれても、気合で銃弾を摘出手術せずに弾き返す鋼の肉体を有している。

重火器や格闘戦だけではなく、ブービートラップの名手であり、短時間で即席の罠を仕掛けるのは朝飯前で、後に香にも伝授・免許皆伝を授けた。アニメオリジナルでは世界一のスナイパー、マイケル・ガーラントとも面識があり、彼からトラップを教わっている。

傭兵時代、海原神によるエンジェル・ダスト投与が原因で、暴走した獠の攻撃により目を負傷、その傷が原因で作中後半からは完全に視力を失う。

……が、その状態で車を運転したり、バズーカをぶっ放したりなど、却って視力を失ってからの方が活躍している(流石に『エンジェル・ハート』になると物語にリアリティを出す為、視力がない故に出来ない事物の描写が増えた)。

獠との戦いでは気配を消すと、元軍人ならではの技も見せた。

彼が主役のスピンオフ作品・『伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』では、喫茶店・キャッツアイのマスターとして平和だが、タイトル通り平穏ではない日常を送っている。

劇中描写ではマスター業務が板に付いており、「何時ものコーヒーを振る舞っているだけ」と答えながら、来た客1人1人に合わせ、微妙にブレンド配分を変える神業を披露している(しかし、後に美樹から「始めた直後は素人そのものだった」と称される程、下手だった過去が判明した)。

ストイックな面は相変わらずで、上記のコーヒーに加えタピオカミルクティーを聞いて、実際に食べてその美味しさを知るや、材料のキャッサバ粉末を購入する為だけに、原産国へ赴いた後に帰国、キャッツ・アイ店内で自作する桁違いの行動力を見せた。

その他、パートナーの美樹の為に、内緒で社交ダンスを習得する等の、微笑ましい一面も見せている。

しかし、昔取った杵柄は未だに健在で、例えコンクリートジャングル内であっても、で確実にターゲットを追い詰める、子供相手であっても真っ当なルールを定めた後に決闘を行う等、ハードボイルドに決める時はしっかりと決めてくれるのは、やはりファルコンである。

関連イラスト

関連タグ

北条司 海坊主

パートナー:美樹

悪友:冴羽獠

弟子:槇村香

編集者:九頭 龍怖
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