概要
『Fate/Zero』の登場人物、間桐雁夜と遠坂葵(旧名・禅城葵)の男女カップリング。
二人は間桐臓硯によって仕組まれる形で、幼馴染となっており、雁夜は昔から葵に想いを寄せていた。しかし、当の葵は一切雁夜の自分への想いに気付いていない。
雁夜は間桐家の魔術、及び臓硯と臓硯のやり方を嫌っており(筆者も臓硯のやり方が嫌いだ)、魔術師としての才能もあまり無かったため、臓硯からは既に見放されており、家を出奔していた。葵への想いは昔から強かったが、彼女と結ばれると、間桐家、特に臓硯に彼女が巻き込まれてしまうと考え、彼女に想いを伝えることすらしなかった。葵が後に相思相愛の仲となり、彼女の夫となった遠坂時臣と結ばれても、彼女の幸せを願っていた。そして、自身は葵への想いを残し、彼女や彼女の娘である遠坂凛と遠坂桜の様子を度々伺っていた。
しかし、時臣が桜を間桐家に養子に出したことから、事態は急変する。(桜はこれにより、遠坂桜から間桐桜となった。)雁夜は「(彼自身は『間桐家を自分が継がなかったから(雁夜が出奔していたのもあり、当時の間桐家当主は、彼より魔術師としての才能が無かった、雁夜の兄で、桜の義兄・間桐慎二の父にあたる間桐鶴野であった)』と考え、)臓硯は桜に魔術の才能のある子を産ませようと考え、(その目的を知らない)時臣が、魔術師としての才能がある桜を養子に出した」という事実を知り、「桜を間桐の家から救出すること」と、「桜や葵、凛を悲しませた(雁夜から見れば不幸にさせた)時臣の殺害」のため、聖杯戦争に参加する。
なお、雁夜には前述の通り魔術師としての才能があまり無かった。もし仮に、彼に才能があれば、臓硯が雁夜を間桐の家から出させず、間桐家出奔という行動を取らせなかっただろう。(臓硯が、「雁夜が間桐の家から出ても気にも留めていなかったこと」、一方で「養子とした桜を手放さなかったこと」からも窺える。)また、そもそも間桐家に才能のある魔術師が減っていたため、仮に雁夜が間桐家を継いで、間桐家当主になっていたとしても、桜や、魔術師の才能がある者が間桐家に養子に出されていた可能性が高く、実のところ、「間桐家は、元々間桐の家で生まれた誰か(作中では前述の通り、雁夜の兄で慎二の父であり、間桐家当主であった「鶴野」や、『Fate/Zero』で聖杯戦争に参加した「雁夜」、後の『Fate/staynight』で聖杯戦争に参加した、桜の義兄にあたる「慎二」といった面々)が家を継いで当主となった場合、魔術師の才能がある誰かを養子にする」という結果は大して変わらなかった可能性が高い。
葵が、雁夜が自身に想いを寄せているのを知らないのもあってか、雁夜と葵、彼女の夫の時臣共々、悲惨な目に合ってしまう。