「そう あやつは王すらも食えない”■■”の御膳」
概要
約700年前に王家から追放された元五摂家の鬼。
普通の鬼と異なり目は複眼で構成され、口は縦開きになっておりこれは人肉の他に昆虫を食べていたからこのような姿になったと考えられる。(野良落ちの姿)
荒れ地に潜み王家へ復讐するためノーマン達と取引し王城を襲撃する。
あらかじめノーマンから受け取っていた『擬態鬼』を家臣に食べさせ、擬態能力を手に入れた家臣に五摂家親族を食らわせる。(単行本オマケ漫画参照) 擬態した家臣を五摂家親族に紛れ込ませ、彼らの協力で女王をあと一歩という所まで追い詰める。
過去
元は民の事を親身に考え『義』を重んじる清廉な鬼であり、食糧難を何とかしようと当時噂になっていた邪血の一族に協力を求めようとしていた。
だが国家反逆の濡れ衣を着せられ、弁解を求めるためイヴェルク公を呼びつけるが...「知っているよ」と一瞥されてしまう。
元々女王や五摂家が民を蔑ろに考えており、彼の正しさや義が目障りであり、元家臣であったドッザの濁りが丁度良かった為に厄介払いされ≪野良落ち≫の刑罰に処された。
何とか逃げ延び身を捧げた民を喰らった事で理性を取り戻し王家への復讐を誓う
最期
だがその復讐に罪なき幼子や王家の子供達にまで手をかけ既に義からズレていると指摘されレグラヴァリマに伸縮性のある爪で肉体をバラバラにされ『700年でよう濁ったのぅ』と嘲笑されながらとどめを刺され死亡した。
唯一、五摂家のバイヨン卿だけは彼の考えに理解を示し賛同していたのだが、そのことを訴えてイヴェルクの次に力を持つ自身までもが処刑されてしまったら、ますます女王が暴走して政治が悪化することになると危惧し、ギーランを見捨てる形になってしまった。(このことに関しては、レウウィスからもギーランの二の舞になるなと釘を刺されている。)
ギーランを救えなかったことには心を痛めていたようであり、また彼の息子もギーランの事を美しく清廉な方と尊敬していた。だが、ギーランにとってはもはやバイヨンの一族も憎しみの対象でしかなく、救いのない悲しい結末を迎えることとなってしまった。
原作者によると、鬼界きっての美青年らしい。