概要
『アカギ~闇に降り立った天才~』に登場した、藤沢組の代打ち。反っ歯と先端が箒のようなオールバック、相手を舐め回すような目線が特徴の関西弁の中年男。
ニセアカギの対戦相手として登場し、当初は気弱で平凡な打ち筋を装い、ニセアカギ相手に下手に出るが、本性は狡猾で、彼より数段格上の打ち手。
基本的に相手の打ち筋を観察してから攻勢に打って出るスタイルであり、相手の出方を探りながら逃げる猶予を残しておくなど、上記の狡猾さに加えて大胆さも持っている。
しかしアカギからは「人間は危険が迫ると3つの行動に出る。そのまま突っ切るタイプ。迷わず引き返すタイプ。そして一旦立ち止まって様子を見る『保留する』タイプ」と浦部は麻雀でも「保留するタイプ」と見抜かれ、そこを突いたアカギに信じられない大逆転負けを喫してしまう。
代償として藤沢組に両手を潰され、さらに負け分を全て借金として背負わされた浦部は、オサムと一緒に帰ろうとするアカギに「怪我が治ったらもう一度勝負しろ」と迫るが、アカギは平然と「怪我が治ったらなんて言わずに今ここでやろうぜ。お前が勝ったら借金は全て俺が肩代わりしてやるよ。その代わり俺が勝ったらお前の両腕を切り落としてもらう」と返され、意気消沈してしまう。
アカギは「ほらな。それがお前の限界だ。怒りにすら損得勘定を絡めるような奴とは、もう勝負する価値はない」と一瞥し、悔し涙を流す浦部を尻目にその場を去るのだった。
※以下の文章には浦部のその後及び『HERO』のネタバレ情報があります。 |
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アカギに負け、藤沢組に見放されてから浦部は麻雀で全く勝てなくなってしまう。
日本に居場所が無くなり、なけなしの金をはたいて香港に渡航するが、そこでもやはり勝てず進退窮まった浦部は当時「アジア最大のスラム街」と言われた九龍城へ。
ロシアンルーレットに負け死亡、遺体は川に捨てられた………が。
浦部は蘇った。
脳に埋まった弾丸に落雷が直撃し、奇跡的に蘇生したのだ。
それからは麻雀を始めあらゆるギャンブルで連戦連勝、湾が香港で浦を意味する事から大湾(ダーワン)を名乗り、マカオ最大のカジノグループ「湾グループ」を設立し、アカギへの復讐の機会を待っていた。
アカギ死去の報を聞いて一度は落胆するものの、復讐のターゲットを自分を追い出した日本(というか浦部が勝手に出て行っただけだが)と、「アカギの遺志を継ぐ」井川ひろゆきに変更。
『HERO~アカギの遺志を継ぐ男~』の終盤に登場し、ラスボスとしてひろゆきの前に立ちはだかる。