解説
「西洋の刀剣類といえば?」、と言われて多くの人がイメージするのはだいたいこれか、スモールソードである。
このアーミングソードという呼称は、後世の人々が分類分けしやすい様につけた便宜的なもので、当時(中世)の人々からは単に剣と呼ばれていた。この剣は貴族の戦士が使う為、ナイトリィソードと呼ばれることもある。
名称のブレ
このアーミングソードは、かつて日本では長らくロングソードとして解説されていたが、現代ではロングソードとはバスタードソードの別名若しくは小型の両手剣といった意味で使われることが増えてきた。
これはロングソードが文脈によって意味が変化する単語だったからと思われ、中世期(6世紀~13世紀頃)の話で使われる場合はショートソード(剣とナイフの中間)に対する長い剣という意味でのロングソードとして使われるが、ルネサンス期(14世紀~16世紀)の場合は先述したようなバスタードソードの別名として使うといった具合である。