概要
正式稼働前に開発されたらしいサイバー・ドラゴンのプロトタイプモデル。遊戯王GXでは丸藤亮のデッキに投入されていた。
全体的に白銀に輝くシャープなデザインが印象的なサイバー・ドラゴンと比べると、鈍く光る黒銀色のボディはどことなくずんぐりとした印象を受ける。また、ボディの至る所に管が取り付けられている。
カードテキスト
効果モンスター
星3/光属性/機械族/攻1100/守 600
このカードのカード名は、フィールド上に表側表示で存在する限り
「サイバー・ドラゴン」として扱う。
解説
残念ながら戦闘力は完成体には到底及ばない(攻守共にサイバー・ドラゴンより1000も低い)。代わりにレベルが低くなっているため、無条件で手札から通常召喚できる身軽さを手に入れている。また、フィールド上に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱われるため、一部のサイバー・ドラゴン専用のサポートカードの適用や融合が可能となっている。このカードの登場により、理論上はサイバー・ツイン・ドラゴンやサイバー・エンド・ドラゴンは1枚もサイバー・ドラゴンをデッキに投入していなくても特殊召喚できるようになった。また、地獄の暴走召喚をこのカードに適用した場合、「プロト」ではないサイバー・ドラゴンが最大3体フィールド上に追加されることになる(逆に言えばスキルドレインなどを併用しない限り地獄の暴走召喚では「プロト・サイバー・ドラゴン」を並べることは不可能)。
このカードの登場から約3年後、サイバー・ドラゴンは制限カードとなり、サイバー・ツイン・ドラゴンなどの召喚にはプロト・サイバー・ドラゴンがほぼ必須となる事態になった。OCGにおいてはおそらくこの頃がプロト・サイバー・ドラゴンの全盛期と言える。
しかしその後、このモンスターのように「フィールド上ではサイバー・ドラゴンとして扱う」モンスターがかなり増えてしまい、しかもそれらのモンスターが他にも強力な効果を携えている例も増えたため、ただ「サイバー・ドラゴンとして扱える」だけのこのカードの採用率はまた著しく落ち込むことになってしまった。現在ではサイバー・ドラゴンの制限も解除され、ますます出番が減ってしまっている。
デュエルリンクスではまた違った形で一時期注目されていた。ヘルカイザー亮のスキル「サイバー流奥義」によって最大3体を纏めて特殊召喚する事ができ、これをアドバンス召喚などに利用する戦術が流行った。その一方でアニメのようなサイバー流の戦法はあまり注目されなかった。そもそも上記の戦術が流行った頃はデュエルリンクスにサイバー・ドラゴンやサイバー・ツイン・ドラゴンなどが実装されておらず、デッキの構築や運用が難しかったのも原因かもしれない。
しかし少々度を超えて蔓延してしまい、後のアップデートによって弱体化。このスキルで特殊召喚されたプロト・サイバー・ドラゴンはリリースできず、融合素材としてしか利用できなくなった。
「サイバー・ドラゴン」扱いになるモンスター一覧
- プロト・サイバー・ドラゴン
- サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
- サイバー・ドラゴン・コア
- サイバー・ドラゴン・ドライ
- サイバー・ドラゴン・ヘルツ
- サイバー・ドラゴン・フィーア
- サイバー・ドラゴン・ズィーガー
- サイバー・ドラゴン・ネクステア